2021年1月24日日曜日

iシェアーズのブラックロックも。金融市場で広がるESG投融資


こんばんは。ひとりです。

私が保有する米国ETFのセクター割合が昨年2020年末に更新されています。

  • バンガード・トータル・ストック・マーケットETF (VTI)
  • バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
  • iシェアーズ・コア S&P小型株ETF(IJR)
  • バンガード・米国増配株式ETF (VIG)

2020年12月31日 時点

4商品の中で上昇率が高いのがVTIとIJRです。また思うような成績を残せていないのがVYMです。VTIのテクノロジーセクター割合の高さ、VYMの金融セクター割合の高さが、各々の成績を左右しているのでしょうか。保有する商品が全て同じ値動きをしていたのではリスク分散になりませんので、セクターの組入割合を見て投資するのも一つの方法です。


iシェアーズのブラックロックも。市場で広がるESG投融資


金融市場では環境や社会課題への配慮を評価する「ESG(環境・社会・企業統治)」に注目した投融資が広がっています。米国ETFにもESGをテーマにした商品があります。ブラックロックの「SUSA」 です。 

  •  iシェアーズ MSCI米国ESGセレクトETF(SUSA)

同商品の2020年の騰落率は24.64%でした。組入セクター割合を見るとテクノロジーが30.81%と突出し、それにヘルスケアセクターの13.43%、金融の9.63%が続きます。(2021年1月21日時点)

組入上位5銘柄は下記の顔ぶれです。ESGだからといって銘柄に目新しさはありません。やはり、利を上げているからこそESGにも目が向くのでしょう。

  • APPLE INC(AAPL)
  • MICROSOFT CORP(MSFT)
  • ALPHABET INC CLASS A(GOOGL)
  • TESLA INC(TSLA)
  • ACCENTURE PLC CLASS A(ACN)

ブラックロックはまた、リスク管理ツールに気候変動の要素を盛り込み、温暖化や異常気象から生じる損失も予測できるようにするなど、脱炭素時代への移行を進めています。

米企業の取り組みでは他に、米ゼネラル・モーターズ(GM)が1月8日、57年ぶりに企業ロゴを変更すると発表しました。「gm」の「m」の文字が電気プラグを模したデザインになっています。企業ロゴの変更はこの点からも分かるように、電気自動車(EV)の本格展開に合わせた企業イメージの刷新のためです。同社は2025年までに世界で30車種のEVを投入し、EVと自動運転技術に270億ドル、約2兆8000億円を投資する計画を打ち出しています。

2021年1月23日土曜日

TOPIX(トピックス)。3市場体制へ移行すると指数連動は


こんばんは。ひとりです。

東京証券取引所が2022年4月、3市場体制へ移行します。東証1部や2部、ジャスダック(スタンダード、グロース)、マザーズなど4市場を廃止します。

現在の体制。括弧内の社数は2020年末時点
  • 東証1部(2187社)
  • 東証2部(476)
  • ジャスダック(705)… スタンダード(668)、グロース(37)
  • マザーズ(347)

3市場体制(2022年4月〜)
  • プライム … 東証1部から移行
  • スタンダード … 東証1部、2部、ジャスダック スタンダードから移行
  • グロース … ジャスダック グロース、マザーズから移行

各市場の上場基準は、流通時価総額、流通株比率、利益基準です。流通時価総額はプライムは100億円以上、スタンダードは10億円以上、グロースは5億円以上です。流通株比率は、プライムは35%以上、スタンダード、グロースは25%以上です。また利益基準(直近2年合計の経常利益)はプライムが25億円以上、スタンダードが1億円以上、グロースには利益基準がありません。まとめると下記のようになります。

  • プライム … 東証1部から移行。流通時価総額が100億円以上で、流通株比率が35%以上、直近2年合計の経常利益が25億円以上の銘柄
  • スタンダード … 東証1部、2部、ジャスダック スタンダードから移行。流通時価総額が10億円以上で、流通株比率が25%以上、直近2年合計の経常利益が1億円以上の銘柄
  • グロース … ジャスダック グロース、マザーズから移行。流通時価総額が5億円以上で、流通株比率が25%以上の銘柄。利益基準はなし

その他にガバナンス(企業統治)の基準がより厳しくなるなど、投資家にとっては歓迎できる変更点もあります。


2000社を超える東証1部には、100億円未満企業も多い


上場数が2000社を超える東証1部市場には、時価総額がプライムの上場基準である100億円を下回る(未満)企業が少なくありません。Yahoo! ファイナンスの株式ランキング(東証1部)で検索すると、38ページ以降が該当します。(2021年1月23日時点)


ただ、「流通株式」の時価総額となると多少変動がありますが、「流通株式」の時価総額は市場全体で見れば大きな問題ではなく、個人投資家が気を留めることもないでしょう。流通株式の定義は、オーナーや親会社といった大株主だけでなく、小口の持ち合い株も除外されます。

またいったん除外対象となっても2023年10月までに時価総額が100億円を超えればプライム市場に区分されてTOPIX(トピックス)の算出対象に加わることができます。


3市場体制で、TOPIX(トピックス)の扱いはどうなる?


市場体制が移行するにあたって気になるのが指数に連動する商品の取り扱いです。例えばTOPIX(トピックス、Tokyo Stock Price Index)。1部上場全銘柄を対象に算出する株価指数のことです。1968年1月4日の時価総額を100として、時価総額が現時点でどのくらい増減したかを表しています。

プライム市場とTOPIXをいったん切り離して移行期間を設けることが発表されています。1部市場からプライム市場への移行が2022年4月に行われるのに対して、TOPIXの算出対象入れ替えは同年10月〜2025年1月まで四半期ごと、10回に分けて行われる予定です。売りが一度に出ると受給が大幅に悪化するからです。

私は日本市場への投資を今後減らしていこうと行動中です。ただ3市場体制の変化(株価の上昇)を期待する意味で、TOPIX指数に連動するETF(上場投資信託)へのつみたて投資を今から始めても良いかもしれません。

例えば、MAXIS トピックス上場投信(1348)。信託報酬は0.0858%(税込み)と同社の投資信託eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)の0.154%(税込み)よりも割安で、長期投資にはこの点で向いています。後は、成績がついてくるかどうかです。




2019/03/25
東京証券取引所の市場区分見直しが、2020年4月以降に予定されています。1部上場会社をふるいにかけて、その数を減らそうというものです。

2021年1月22日金曜日

店側は困惑。“カゴパク(カゴの盗難)”がレジ袋有料化で増加


こんにちは。ひとりです。

私は食料の買い物から調理まで自分でします。誰に食べてもらうわけでもないので、凝った料理を作る必要も、品数を増やす必要もありません。その日食べたいものを簡単に、が基本です。

買い物に行くとまず、買い物カゴを手に取ります。大手スーパーはカゴ一つ一つにロゴマークが印刷されており、どこのカゴかが分かります。ただ店内でカゴの種類を見分ける必要はありません。その店で買い物している人は皆、同じカゴを持っているのですから。(購入した自分専用カゴで買い物をしている方もいます。)

ただそれが店外となると、よく目立ちます。工務店の作業車の荷台に工具入れとしてスーパーのカゴが使われていたり、原付バイクの荷台に荷物入れとしてカゴが括りつけられていたり。ロゴが印字されたカゴからは、スーパーから持ち出された(盗まれた)ものとひと目で分かります。

レジ袋が有料化されてから、この“カゴパク(カゴの盗難)”が後を絶たないようです。カゴは一つ当たり300円。スーパーで買物した帰りに、商品を袋詰せずにそのまま車へ持ち込む人が増えているのでしょう。私がよく利用する店舗では店頭にカゴの持ち去りを注意する張り紙が貼ってあったり、また別の店舗では、会計が済んだ後は持ち手を外したカゴに入れ替えたりと難儀しているようです。

カゴパクの相手が客とあって、店側は警察沙汰にはしたくない気持ちがあるようですが、罪に問われれば10年以下の懲役、または50万円以下の罰金が課されます。買い物カゴ、カート窃盗の摘発件数は昨年、年末にかけて増加傾向にあります。

2021年1月21日木曜日

知識は損得勘定から。節税につながる証券税制もその一つ


こんばんは、ひとりです。

税金について、株式投資を始めてから興味を持つようになりました。その理由はもちろん節税する(税金を払い過ぎない)ためです。日本は申告納税制度ですので、自分で申告しないと返ってくるお金(還付金)もそのまま納税といったことが起こります。税務署から連絡が来て「払い過ぎですよ、返します」とはいきません。つまり知識を持って行動した人の手元にお金が残るということです。


学問は興味から、証券税制は損得勘定から


「学問は興味から、もしくは好奇心から入ったものが最も根強い」と民俗学者の柳田國男氏の著書にありますが、付け加えるなら「損得勘定」からは入ったものもそうです。ただ税金の知識を身に付けるといっても、何から始めれば良いのかわからないと思います。私もそうで、まずは株式投資周辺の税金の仕組みから学び始めました。

例えば書店で、NISAやiDeCo関連の書籍を手に取るのも方法の一つです。儲ける一辺倒の株式投資の本にはない税制の仕組みが掲載されています。例えば竹川美奈子さんの著書は分かりやすく、私は2014年以降に出版されたものは全て目を通しています。なぜ2014年かというと、私が株式投資を始めた年でもあり、一般NISAが開始された年でもあるからです。


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他には証券会社のウェブサイトにも税金の仕組みが紹介されています。 野村グループは「税金の本」をPDFで公開していますし、大和総研グループは「税金読本」を始め、証券税制を中心に、所得税、法人税、消費税、相続税、贈与税、不動産税制などの制度改正について解説しています。




いずれも投資家に向けたもので、契約の有無を問わず無料、登録なしで閲覧できます。法律は改正されることも多く、その情報の発信年月日、更新年月日も合わせて確認することをお勧めします。

2021年1月20日水曜日

葉物野菜の安さに、ジャガイモは高騰。大阪では卸値が2倍に


こんばんは。ひとりです。

葉物野菜(白菜やキャベツなど)の安さに、スーパーや八百屋に買い物に行くと気が付きます。今日買った白菜は一束108円(税込み)でした。鶏肉の水炊きにして早速今晩いただきました。一方でジャガイモの卸値が昨年よりも上がっています。東京で4割高(昨年末比)、名古屋市場は平年(過去5年平均)より7割高、福岡市場は9割高、大阪市場は2倍に達しています。 

昨年末比
  • 東京 … 4割高

過去5年平均
  • 名古屋市場 … 7割高
  • 福岡市場 … 9割高
  • 大阪市場 … 2倍


2017年春のポテチショック。価格高騰、不作で思い出す


ジャガイモ価格の高騰は東北での大雪によるコンテナ列車の運休が原因で、ジャガイモの主産地の北海道から本州への輸送が停滞して青果市場への入荷が鈍っています。収穫高が減っているわけではないので、大雪による輸送の停滞が解消すれば卸値も平年に戻るでしょうが、ジャガイモの価格高騰、不作で思い出すのが2017年春の「ポテチショック」です。

前年(2016年)の台風、長雨被害で十勝地方のジャガイモの収穫高が減ってポテトチップスの一部が販売休止に追い込まれ、スーパーの店頭から姿を消した出来事です。競売サイトでは数袋で10万円の値が付いた事例もあったようです。

無くなれば、数が少なくなれば(数量限定)欲しくなるのが人の心理でしょうか。今ではスーパーの棚にたくさん並んでいますが、ただその容量が年々少なくなっている(ステルス値上げ、価格はそのまま)のが気になるところです。ステルス値上げは何もお菓子に限ったことではありません。チーズの容量が少なくなったり、ジャムの瓶が小さくなったり。気が付かないうちに徐々に値上げされています。