2018年5月2日水曜日

観天望気。相場格言に通じる、時代を生き抜いた言葉の信憑性


こんにちは。ひとりです。

ゴールデンウィーク前半は晴天が続きましたが、後半は一転、雨模様のようです。

ツバメ(燕)の飛行高度からもこの時期、天気が推測できます。それが「ツバメが低く飛んだら雨が降る」です。


観天望気。天気のことわざが意外と当たる


ツバメが低く飛んだら雨が降ることには根拠があります。それはツバメの餌である虫と関係します。

雨が降る前には湿度が上がります。湿度が上がると虫の羽が重くなり、虫は低くしか飛べなくなります。その虫を餌にするツバメも、それに合わせて低く飛ぶという理屈です。

天気にまつわる言い伝えやことわざは、観天望気と呼ばれて、驚くほどよく当たります。

先のツバメにまつわる観天望気以外にも「夕焼けは晴れ」や「太陽や月に暈(かさ)がかかっているとお天気は下り坂」など沢山あります。暈とは太陽や月のまわりに見える輪のような光のことです。


相場格言にも通じる、時代を生き抜いた言葉の信憑性


観天望気のように、今に残る言葉は淘汰されて残ったものと考えられます。当たらない言葉は使われませんから、時間と共に忘れられます。

そう考えると、相場の格言も同じかも知れません。「天井三日 底百日」を最近、持ち株で実感しました。既に売り切った銘柄ですが、年初来の高値を更新したのは束の間、急坂を一気に下って横ばいを続けています。

天井価格の2つ、3つ手前で売った時には、もう少し持っていればと後悔もありましたが、今の株価を見ると「利食い千人力」でしょうか。


こちらの関連記事もご覧ください。

2018/1/2
麦ワラ帽は冬に買えなど。株式投資の格言に学ぶ取引の基本
株式投資の勉強をしていると、よく見る言葉がいくつかあります。例えば「頭と尻尾はくれてやれ」「遠くのものは避けよ」などがそれです。いわゆる株の格言といわれるものです。株の基本、相場観、売買の秘訣は、ネット取引が主の今も、そうでなかった以前も変わることはありません。

また証券会社のウェブサイトにも投資格言が紹介されています。
・投資の格言 -  大和証券

2018年4月30日月曜日

会社設立が「10日→1日」で完了。簡素化で起業は増えるか?


こんにちは。ひとりです。

株式会社の設立が1日で完了するという記事を読みました。
政府は、株式会社の設立にかかる期間を今の10日から1日に短縮できるようにする方向で最終調整に入った。

手続きを簡素化して起業を促す狙いでしょうが、そもそも手続き日数が短くなっただけで起業数が増えるとは思えません。増えたとしてもペーパーカンパニーでしょうか。


会社設立「10日 → 1日」で可能に。簡素化で起業促す


そもそも株式会社の設立に10日掛かっていた理由はなんでしょうか。またなぜそれが1日で済むようになるのでしょうか。

短縮理由
登記に必要な公証人の定款(ていかん)確認の方法、登記申請の方法を見直したから

・直接面談(依頼から7日間)
→ スマホやパソコンでも受けられるようにオンライン化へ

・設立登記手続き(認証後3日以内)
→ 定款認証後に法務局へ書類提出から、定款の認証と同時進行でオンライン手続きへ

株式会社の設立には、会社の目的や組織など基本的なルールを決める定款について、公証人の認証を受けるのが決まりです。

これは犯罪の隠れ蓑に使われるのを防ぐためで、起業者が公証人役場に出向いて直接確認を受けています。この方法だと、確認の依頼を含めると7日間掛かります。

一方で、公証人の面前認証は形ばかりのもので、起業者は司法書士を代理人に立てれば、立会は不要です。面前認証はわずか10分ほどで済むこともあります。


開業率の低さは、金融資産の所有率と関係しているかも


日本で事業所の新設の割合を示す「開業率」は5.6%(2016年度)と、10%台半ばの英国など欧米よりも低い数値です。

数値が低いのは、上記のように手続きの煩わしさが関係しているといわれますが、本当にそうでしょうか。日本の開業率が英国や欧米に比べて少ないのは、別の理由があるように思います。

例えば日本は預貯金一辺倒で、英国など欧米よりも株式や投資信託など、リスクのある金融資産を持つ人の割合が低いことと関係しているかもしれません。


※ 追記(2018/04/30)

株主優待で先日いただいたお米「龍の瞳」を炊きました。

炊きあがりの香りは、私がこれまで食べてきたお米にはないもので驚きました。またお米を研いでいるときから、米粒の大きさが気になっていましたが、炊きあがりはふっくらと甘みがあって、冷めても美味しそうです。お弁当にぜひ使いたいですね。

2018/4/22
株主優待でブランド米。コンビニ収納代行に強い電算システム
電算システムから昨日、株主優待が届きました。岐阜市に本社を構える電算システムの優待品は、岐阜県内の特産品(3,000円相当)から選べます。私の生活には電算システムのサービスが身近で、例えばコンビニ決済サービスがそれにあたります。

シャリシャリの三ツ矢サイダー。体験価値を氷点下飲料で


こんにちは。ひとりです。

気温が高くなるにつれて、冷たい飲み物が恋しくなります。私は余程のことがない限り、外出先でペットボトルや缶飲料などの飲み物を購入することがありません。

お茶やコーヒーなどは、自分で用意したものの方が美味しいということもあります。だから自動販売機はここ5年ほど、利用した覚えがありません。

飲料の自動販売機は価格面で、ドラッグストアーやスーパーに劣っています。一方で自動販売機ならではの、体験価値を売る方法があります。


氷点下の体験価値を売る。シャリシャリの三ツ矢サイダー


アサヒ飲料が、氷点下まで冷やした炭酸飲料「三ツ矢サイダー」を販売する自動販売機の設置を始めています。全国に4月下旬から展開され、今後1ヶ月間で約150台の設置を目指しています。

マイナス5度まで冷やした三ツ矢サイダーは、中身が凍る直前。グラスに注ぐとシャーベット状に変化してシャリシャリした炭酸飲料が味わえます。

「従来はなかった味わいと驚きを感じてもらえれば」(アサヒ飲料)と、売り方に工夫を凝らした事例で、体験価値を売る方法です。

同じ自動販売機で、冬場の事例もあります。日本コカ・コーラとボトラー各社で展開する「今年も日本を、あたたかく。」自販機+2℃キャンペーンがそれです。

自動販売機の設定温度を、従来の加温温度より2℃高い設定に変更するもので、缶コーヒーブランド「ジョージア」で展開されています。

商品は同じなのに、“よりおいしいと感じる”と8割を超える満足度を得ているそうです。

先のアサヒ飲料では2018年、「三ツ矢」ブランド全体の販売で4010万ケースと、前年より6.9%増やす計画です。


私もシャーベットを体験済み、ランニング後の缶チューハイ


こういったアイデアは、現場、消費者目線から生まれるもの。よく練られた考えは素晴らしいですね。

シャーベット状にした飲料は私も体験済みです。果実系の缶チューハイを缶ごと冷凍庫に入れてから、1時間程ランニングをしています。ランニングから戻ると、チューハイが良い具合にシャーベット状になっています。

長時間冷やすと破裂の恐れがあるので、冷凍庫に入れたのを忘れないように毎回、気を付けています。

2018年4月29日日曜日

20〜30代の金融知識、高くない 93%、低くてもよい 40%


こんにちは。ひとりです。

証券セミナーに私が参加する理由は、学びのきっかけになるからです。

知らないことをセミナーで知ることはもちろん、言葉として以前から知っていることに改めて興味を持ち、それを深く調べるきっかけになるからです。

私の興味の持続具合には期限があり、セミナー当日に調べなければ、その興味はすぐに薄れてしまいます。興味を持ったらすぐに行動する、これが私の性に合っているようです。


金融知識、高くない 93%、低くてもよい 40%


セミナーの参加者を見るのも楽しみの1つです。“未経験者向け”と名が付くセミナー以外で、私と同年代を見かけることは少なく、若年層が興味を持っていない様子は数字からも見えます。

金融リテラシー、若者9割「高くない」。
日本経済新聞 夕刊 2018年4月28日

金融リテラシーの低さが明らかになり、且つ、そのことに危機感を持っていない様子が見えます。また、金融教育を担う教員の知識不足が課題に挙がっています。
  • 93% 自身の金融リテラシーは高くない(20歳代〜30歳代前半を対象)
  • 収支を把握している 23%
  • 経済情報を日常的に確認している 12%
  • 金融リテラシーの低さは問題ではない 40%(低さは問題だ 60%)
  • 専門知識不足で金融教育の授業実施が難しい、中学・高校教員の48%
グッドマネージャー調べ、ほか、金融経済教育を推進する研究会の調査(2014年)から

買い物やお釣りの計算ができれば、日常生活では問題ありません。その先の金融リテラシーは、例えば大学の経済や金融の授業を取るなど、自分から求めなければ提供されるものではありません。

一方で現在は、自分の運用次第で将来の給付額が変わる確定拠出年金の導入企業が広がるなど、社会に出た途端に資産運用と向き合うことになります。

興味がなく、知らなければ、それで済みますし、興味はあっても行動していなければ同様です。これが現在の金融リテラシーでしょう。

20歳前後と、もっと早くに行動していれば良かったと思うことがありますが、興味を持った時が1番の学び時です。その際にすぐ行動に移せるかどうかですね。

2018年4月27日金曜日

復職社員の活用拡大。人生も職場も、遠くから見れば喜劇に


こんにちは。ひとりです。

日経平均株価の終値は前日比148円26銭(0.66%)高の2万2467円87銭でした。私の持ち株の評価損益比率は前日比 0.77%です。

2018年3月期の業績発表が本格化しています。私の持ち株の1つも今日、第1四半期(2018年1~3月期)の決算短信を公開しています。それによると純利益が前年同期比2桁増と好調です。

金融政策決定会合で日銀は、政策の現状維持を決めています。政策の現状維持は予想されていたことであり、材料視はされませんでした。


元社員を再雇用する「ブーメラン」活用の広がり


いったん退社した元社員を再雇用する企業が増えています。出戻り社員とマイナス評価は昔の話で、今はブーメラン活用とプラス評価です。

厚生労働省は24日、経団連や経済同友会に対して、いったん辞めた社員の再入社を可能にする制度を企業がつくるように要請しました。人材の流動性を高めて、生産性の向上につなげる狙いが見えます。

「辞めた社員の再雇用制度がある」と答えた上場企業の比率は2013年、3割程度でしたが、2017年には5割を超えています。(リクルートホールディングス調べ)

また育児や介護離職者に限定した復職制度を整える企業もあります。その企業比率は33%(2016年)と2013年比で13ポイント高です。(産労総合研究所)

「復職社員はすぐ雰囲気になじみ、力を発揮しやすい」(エン・ジャパン)といわれますが、それも退社理由によるでしょう。


人生も職場も、近くで見れば悲劇、遠くで見れば喜劇


職場環境や人間関係が理由で退社した人からすれば、2度と戻りたくないでしょうし、先の育児や介護離職者のほか、スキルを高めるためにといった、自身の理由から退社した人からすれば前職場も再就職、転職先の候補の1つとして挙げられます。

また一旦離れて、外からその会社を見てみれば良い所も悪い所も客観的に見られます。別の会社に転職しているならば、その会社との比較ができます。

私は以前の職場を、視野を広げるために辞めています。もちろん多少の人間関係の煩わしさはありましたが、今振り返るともう少し譲歩できたのではと感じます。

「近くで見れば悲劇、遠くで見れば喜劇」とは上手くいったもので、まさにこの通りです。在職中の社内を見渡せば悲劇、退社後に離れて会社を見れば喜劇といったところでしょうか。

前職場とは仕事上で今も付き合いがあります。その点、円満退社だったと捉えられますが、復職するかどうかを問われると、ノーでしょう。所属しないこの距離感が付き合いやすいです。

どんな理由にしろ、一旦は退社した会社。私は、よほどの理由や根拠がない限り、復職はお勧めしません。