2021年1月20日水曜日

葉物野菜の安さに、ジャガイモは高騰。大阪では卸値が2倍に


こんばんは。ひとりです。

葉物野菜(白菜やキャベツなど)の安さに、スーパーや八百屋に買い物に行くと気が付きます。今日買った白菜は一束108円(税込み)でした。鶏肉の水炊きにして早速今晩いただきました。一方でジャガイモの卸値が昨年よりも上がっています。東京で4割高(昨年末比)、名古屋市場は平年(過去5年平均)より7割高、福岡市場は9割高、大阪市場は2倍に達しています。 

昨年末比
  • 東京 … 4割高

過去5年平均
  • 名古屋市場 … 7割高
  • 福岡市場 … 9割高
  • 大阪市場 … 2倍


2017年春のポテチショック。価格高騰、不作で思い出す


ジャガイモ価格の高騰は東北での大雪によるコンテナ列車の運休が原因で、ジャガイモの主産地の北海道から本州への輸送が停滞して青果市場への入荷が鈍っています。収穫高が減っているわけではないので、大雪による輸送の停滞が解消すれば卸値も平年に戻るでしょうが、ジャガイモの価格高騰、不作で思い出すのが2017年春の「ポテチショック」です。

前年(2016年)の台風、長雨被害で十勝地方のジャガイモの収穫高が減ってポテトチップスの一部が販売休止に追い込まれ、スーパーの店頭から姿を消した出来事です。競売サイトでは数袋で10万円の値が付いた事例もあったようです。

無くなれば、数が少なくなれば(数量限定)欲しくなるのが人の心理でしょうか。今ではスーパーの棚にたくさん並んでいますが、ただその容量が年々少なくなっている(ステルス値上げ、価格はそのまま)のが気になるところです。ステルス値上げは何もお菓子に限ったことではありません。チーズの容量が少なくなったり、ジャムの瓶が小さくなったり。気が付かないうちに徐々に値上げされています。

2021年1月19日火曜日

会社法、雇用安定法、2021年は変わるルール(法律)が多数


こんばんは。ひとりです。

2021年に変わるルール(法律)は数多く、改正会社法もその一つです。施行は3月1日、株主総会の運営や取締役の規律を見直し、企業統治(コーポレート・ガバナンス)を強めるのがその目的です。改正法により上場企業は、社外取締役の設置が義務付けられます。これなどは実務で既に対応済みで、東証上場企業の99%が導入済みです。

他には株主総会の運営において、株主が提案できる議案数の上限が10個までに制限されます。株主提案権の乱用を防ぐための措置です。また株主総会資料の電子提供制度が22年度に導入されます。書面での郵送が現在は必要ですが、それも原則不要になります。


70歳まで働ける、もしくは働かなければならない


改正高年齢者雇用安定法の施行で4月からは、70歳になるまで就業機会を確保することが企業の努力義務になります。違反した場合の罰則はありません。70歳まで働けると捉えるか、もしくは働かなければならないと捉えるか、個人のそれまでの(70歳になるまでの)生き方、考え方に左右されるところが大きそうです。

働き方についてはまた、中小企業に同一労働同一賃金のルールが4月から適用されます。正社員と非正規社員の不合理な待遇の格差を禁じるもので、賃金や手当はもちろん、教育訓練などの待遇も同水準にすることが求められます。


著作権法や意匠法など、その他気になるルール改正


その他2021年以降に変わる、気になるルール(法律)です。括弧内は施行日、施行時期です。

  • 改正著作権法(1月1日)
音楽、映像だけでなく、マンガや書籍、論文など全著作物が違法ダウンロードの規制対象に

  • 改正労働施策総合推進法(4月1日)
従業員301人以上の企業に中途採用比率の公表義務化

  • 改正意匠法(4月1日)
複数の意匠を一括して出願できるようになる。手続き救済規定を拡充

  • 改正建築物省エネ法(4月1日)
中規模ビルにも基準適合を義務付け。戸建住宅などの設計者から建築主への説明義務制度創設

  • 改正食品衛生法、改正食品表示法(6月1日)
食品などの自主回収(リコール)情報を行政に届け出ることを義務化

  • 改正郵便法(夏までに)
手紙や葉書など、普通郵便の土曜配達を休止

ルール(法律)は個人を守ってくれるものであり、また利用する、利用されるものでもあります。

2021年1月18日月曜日

iDeCo(イデコ)の手数料節約方法と、もしもの時の買付余力


こんにちは。ひとりです。

株式投資において私は3種類の口座を利用しています。複数の証券会社を利用しているという意味ではなく、1つの証券会社で、特定口座、一般NISA(ニーサ)口座、iDeCo(イデコ)口座を持っているということです。

  • 特定口座
  • NISA口座
  • iDeCo口座

各口座の昨年(2020年)の運用成績を確認します。個別株への投資をメインにする特定口座の成績は散々でしたが、指数連動商品へ地道につみたて投資を続けた一般NISA口座、iDeCo口座の成績は、日経平均と歩を合わせるように上昇しました。

NISA口座とiDeCo口座の現在の運用状況です。

NISA口座(2021/01/18)

iDeCo口座(2021/01/18)

iDeCo口座については、元本保証商品の割合が半数を占めるため、口座全体の損益率がNISA口座ほど上昇していませんが、個別商品の損益率に目をやると、19%超と上々の出来です。

海外株式への投資は19.2%の上昇

このiDeCo口座の手数料節約方法を今回はご紹介します。


もしもの時のスポット買いに。iDeCoに買付余力を確保


iDeCo口座の手数料節約方法は2020年の同時期にも投稿しましたが、株価の上昇が続き、世間の資産運用への関心が高まるなかで改めて振り返ってみます。

2020.3.12
こんな時だからこそ個別株投資から離れた話題を1つ。それはiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)の手数料です。年間1,155円が節約できます。

節約できる金額は年間1,155円と少額ですが、その金額以上にiDeCo口座内で投資の自由が効くお金、つまり投資(スポット買い)したいときにiDeCo口座内に買付余力(元本保証商品)が確保できる点に注目です。

また私は今年から、iDeCo口座で毎日のつみたて投資を始めました。iDeCo口座にそんな機能は付いていないのでもちろん手動です。毎日800円、元本保証商品から投資信託にスイッチング(口座内でのスイッチングは手数料がかかりません)しています。1万円以上と昨年の日経平均のような変動幅が大きい相場では、毎月より、毎日のつみたて投資が成績を上げることもあります。手間と数パーセントの上昇、どちらを優先するかです。

ブログ内をキーワード検索
iDeCo

2021年1月17日日曜日

NISA2020の成績。米国ETFが堅調、IJRは35%超の上昇に


こんばんは。ひとりです。

NISA口座(2020年投資分)の運用成績が堅調だったことを先日投稿しました。私の投資先は主に米国ETFです。では具体的にどの商品に投資しているのか、そのうちの2商品を投資成績と合わせて紹介します。

2021年1月17日現在

  • iシェアーズ・コア S&P 小型株 ETF(IJR)… 35.45%
  • バンガード・米国増配株式ETF(VIG)… 12.57%

組入銘柄数を見ると、IJRは609銘柄、VIGは212銘柄です。投資セクターも適度に分散されています。IJRは小型株がメインのため、その組入銘柄を見ても上位でも知らないものばかりです。一方でVIGの組入銘柄上位10社を見ると、下記のようによく耳にする企業名が挙がります。いずれも個別で保有を考えても良いものばかりです。

  • Microsoft Corp.(MSFT)
  • Walmart Inc.(WMT)
  • Procter & Gamble Co.(PG)
  • Johnson & Johnson(JNJ)
  • Visa Inc. Class A(V)
  • UnitedHealth Group Inc.(UNH)
  • Walt Disney Co.(DIS)
  • Home Depot Inc.(HD)
  • Comcast Corp. Class A(CMCSA)
  • Oracle Corp.(ORCL)

ETFを複数保有すると、組入上位銘柄に重なりが出ることがあります。重複するぐらいだから良い(株価が上がる)企業なのは間違いありませんが、分散投資の効果に疑問を持つ人がいるかも知れません。私はその点で“良い企業”の重複は歓迎です。ただ保有するETFの数が6商品、7商品と多くなり過ぎないように気をつけています。

2021年1月16日土曜日

K字型相場に乗れたか? 30代の資産運用成績(NISA、iDeCo)


こんばんは。ひとりです。

今年最初の投稿になります。まず昨年(2020年)の投資運用成績を確認します。確定損益率は、年初来投資元本比で5.56%となりました。日経平均の年初来騰落率が16%だったので、私がいかに下手に売買を繰り返し、無駄な時間を費やしたか、銘柄の選別ができていないかが分かります。評価損益率を見ると、未だに年初来の数値からは程遠い有様です。

評価損益率の推移(2020年12月末時点)

過去5年間の成績です。カッコ内は日経平均です。
  • 2020年 … 5.56%(16%)
  • 2019年 … 7.48%(18.20%)
  • 2018年 … 15.89%(▲12.10%)
  • 2017年 … 27.21%(19.10%)
  • 2016年 … 7.42%(0.40%)


上昇率58%。「日経平均5」が2020年の市場を牽引


株価が一方でK字型回復と言われるように、上昇した銘柄は一部にとどまっているのも現状です。つまり、私のような成績を残した人が少なくないということでしょうか。ただ株式投資は人と比べてどうというものではなく、自身が儲けたか損したかが全てですのでなんの慰めにもなりません。

「日経平均5」なる指標がK字型回復で注目されています。日経平均の構成比率が高いファーストリテイリング(9983)、ソフトバンクグループ(9984)、ダイキン工業(6367)、東京エレクトロン(8035)、エムスリー(2413)の5銘柄からなる指数です。

  • ファーストリテイリング(9983)
  • ソフトバンクグループ(9984)
  • ダイキン工業(6367)
  • 東京エレクトロン(8035)
  • エムスリー(2413)

日経平均5の年初来の上昇率は昨年11月末時点で58%に達しており、12%だった同期間の日経平均の上昇率を大きく上回っています。日経平均は225銘柄で構成されており、半面、残った220銘柄で算出した「日経平均220」は2019年末比5%安です。つまり、日経平均採用銘柄の7割が2019年末の水準を上回れていないのが現状でした。(2020年11月末時点)

上昇率(2020年11月末時点)
  • 日経平均5 … 58%
  • 日経平均220 … ▲5%


米国も同じ傾向。「S&P5」は2019年末比50%上昇


米国でも日本と同じ傾向が見られました。GAFAMと呼ばれる大手IT5銘柄は70%上昇(2019年末比)したアマゾン・ドット・コムを筆頭に、5銘柄を指数化すると年初来の上昇率は約50%です。日経平均同様にS&P500の残る495銘柄で「S&P495」指数を算出すると、上昇率は5%に留まっています。

上昇率(2020年11月末時点)
  • S&P5 … 50%
  • S&P495 … 5%

限られた銘柄の株価上昇が、2020年の株式市場に共通の現象でした。こうした二極化の影響がK字型回復です。


指数連動投資のNISA、iDeCoは堅調に推移


NISA(ニーサ)、iDeCo(イデコ)の成績も忘れてはいけません。こちらは愚直に指数連動商品に投資したため、K字型回復の恩恵を少なからず受けています。

NISA(2020年12月末時点)

 iDeCo(2020年12月末時点)

結局は指数に連動する商品(投資信託やETF)に、時間分散、資産分散して投資しておけば良いということです。ただ結果だけを見れば単純ですが、それでは投資の醍醐味が薄まってしまいますし、儲けたいという気持ちから学びの欲求が湧き上がってきません。これも程よい塩梅で個別銘柄への投資、指数連動商品への投資と振り分けるのが良いのでしょう。私の場合は、NISAやiDeCo枠が指数連動商品への投資、特定口座が個別銘柄というおおよその区分けです。口座毎に評価損益を見るのではなく、すべての口座を合算して(資産全体で)帳尻が合えば良いのです。


※ 追記(2021/01/16)

年始から本を読んでいます。
  • アマゾン化する未来 ベゾノミクスが世界を埋め尽くす
  • チューリップの文化誌
  • DESIGNED FOR DIGITAL(デザインド・フォー・デジタル)
  • ブラックストーン・ウェイ PEファンドの王者が語る投資のすべて
  • マネジメントの文明史 ピラミッド建設からGAFAまで
  • 性からよむ江戸時代 ― 生活の現場から
  • 日経業界地図 2021年版