2018年4月30日月曜日

会社設立が「10日→1日」で完了。簡素化で起業は増えるか?


こんにちは。ひとりです。

株式会社の設立が1日で完了するという記事を読みました。
政府は、株式会社の設立にかかる期間を今の10日から1日に短縮できるようにする方向で最終調整に入った。

手続きを簡素化して起業を促す狙いでしょうが、そもそも手続き日数が短くなっただけで起業数が増えるとは思えません。増えたとしてもペーパーカンパニーでしょうか。


会社設立「10日 → 1日」で可能に。簡素化で起業促す


そもそも株式会社の設立に10日掛かっていた理由はなんでしょうか。またなぜそれが1日で済むようになるのでしょうか。

短縮理由
登記に必要な公証人の定款(ていかん)確認の方法、登記申請の方法を見直したから

・直接面談(依頼から7日間)
→ スマホやパソコンでも受けられるようにオンライン化へ

・設立登記手続き(認証後3日以内)
→ 定款認証後に法務局へ書類提出から、定款の認証と同時進行でオンライン手続きへ

株式会社の設立には、会社の目的や組織など基本的なルールを決める定款について、公証人の認証を受けるのが決まりです。

これは犯罪の隠れ蓑に使われるのを防ぐためで、起業者が公証人役場に出向いて直接確認を受けています。この方法だと、確認の依頼を含めると7日間掛かります。

一方で、公証人の面前認証は形ばかりのもので、起業者は司法書士を代理人に立てれば、立会は不要です。面前認証はわずか10分ほどで済むこともあります。


開業率の低さは、金融資産の所有率と関係しているかも


日本で事業所の新設の割合を示す「開業率」は5.6%(2016年度)と、10%台半ばの英国など欧米よりも低い数値です。

数値が低いのは、上記のように手続きの煩わしさが関係しているといわれますが、本当にそうでしょうか。日本の開業率が英国や欧米に比べて少ないのは、別の理由があるように思います。

例えば日本は預貯金一辺倒で、英国など欧米よりも株式や投資信託など、リスクのある金融資産を持つ人の割合が低いことと関係しているかもしれません。


※ 追記(2018/04/30)

株主優待で先日いただいたお米「龍の瞳」を炊きました。

炊きあがりの香りは、私がこれまで食べてきたお米にはないもので驚きました。またお米を研いでいるときから、米粒の大きさが気になっていましたが、炊きあがりはふっくらと甘みがあって、冷めても美味しそうです。お弁当にぜひ使いたいですね。

2018/4/22
株主優待でブランド米。コンビニ収納代行に強い電算システム
電算システムから昨日、株主優待が届きました。岐阜市に本社を構える電算システムの優待品は、岐阜県内の特産品(3,000円相当)から選べます。私の生活には電算システムのサービスが身近で、例えばコンビニ決済サービスがそれにあたります。

シャリシャリの三ツ矢サイダー。体験価値を氷点下飲料で


こんにちは。ひとりです。

気温が高くなるにつれて、冷たい飲み物が恋しくなります。私は余程のことがない限り、外出先でペットボトルや缶飲料などの飲み物を購入することがありません。

お茶やコーヒーなどは、自分で用意したものの方が美味しいということもあります。だから自動販売機はここ5年ほど、利用した覚えがありません。

飲料の自動販売機は価格面で、ドラッグストアーやスーパーに劣っています。一方で自動販売機ならではの、体験価値を売る方法があります。


氷点下の体験価値を売る。シャリシャリの三ツ矢サイダー


アサヒ飲料が、氷点下まで冷やした炭酸飲料「三ツ矢サイダー」を販売する自動販売機の設置を始めています。全国に4月下旬から展開され、今後1ヶ月間で約150台の設置を目指しています。

マイナス5度まで冷やした三ツ矢サイダーは、中身が凍る直前。グラスに注ぐとシャーベット状に変化してシャリシャリした炭酸飲料が味わえます。

「従来はなかった味わいと驚きを感じてもらえれば」(アサヒ飲料)と、売り方に工夫を凝らした事例で、体験価値を売る方法です。

同じ自動販売機で、冬場の事例もあります。日本コカ・コーラとボトラー各社で展開する「今年も日本を、あたたかく。」自販機+2℃キャンペーンがそれです。

自動販売機の設定温度を、従来の加温温度より2℃高い設定に変更するもので、缶コーヒーブランド「ジョージア」で展開されています。

商品は同じなのに、“よりおいしいと感じる”と8割を超える満足度を得ているそうです。

先のアサヒ飲料では2018年、「三ツ矢」ブランド全体の販売で4010万ケースと、前年より6.9%増やす計画です。


私もシャーベットを体験済み、ランニング後の缶チューハイ


こういったアイデアは、現場、消費者目線から生まれるもの。よく練られた考えは素晴らしいですね。

シャーベット状にした飲料は私も体験済みです。果実系の缶チューハイを缶ごと冷凍庫に入れてから、1時間程ランニングをしています。ランニングから戻ると、チューハイが良い具合にシャーベット状になっています。

長時間冷やすと破裂の恐れがあるので、冷凍庫に入れたのを忘れないように毎回、気を付けています。

2018年4月29日日曜日

20〜30代の金融知識、高くない 93%、低くてもよい 40%


こんにちは。ひとりです。

証券セミナーに私が参加する理由は、学びのきっかけになるからです。

知らないことをセミナーで知ることはもちろん、言葉として以前から知っていることに改めて興味を持ち、それを深く調べるきっかけになるからです。

私の興味の持続具合には期限があり、セミナー当日に調べなければ、その興味はすぐに薄れてしまいます。興味を持ったらすぐに行動する、これが私の性に合っているようです。


金融知識、高くない 93%、低くてもよい 40%


セミナーの参加者を見るのも楽しみの1つです。“未経験者向け”と名が付くセミナー以外で、私と同年代を見かけることは少なく、若年層が興味を持っていない様子は数字からも見えます。

金融リテラシー、若者9割「高くない」。
日本経済新聞 夕刊 2018年4月28日

金融リテラシーの低さが明らかになり、且つ、そのことに危機感を持っていない様子が見えます。また、金融教育を担う教員の知識不足が課題に挙がっています。
  • 93% 自身の金融リテラシーは高くない(20歳代〜30歳代前半を対象)
  • 収支を把握している 23%
  • 経済情報を日常的に確認している 12%
  • 金融リテラシーの低さは問題ではない 40%(低さは問題だ 60%)
  • 専門知識不足で金融教育の授業実施が難しい、中学・高校教員の48%
グッドマネージャー調べ、ほか、金融経済教育を推進する研究会の調査(2014年)から

買い物やお釣りの計算ができれば、日常生活では問題ありません。その先の金融リテラシーは、例えば大学の経済や金融の授業を取るなど、自分から求めなければ提供されるものではありません。

一方で現在は、自分の運用次第で将来の給付額が変わる確定拠出年金の導入企業が広がるなど、社会に出た途端に資産運用と向き合うことになります。

興味がなく、知らなければ、それで済みますし、興味はあっても行動していなければ同様です。これが現在の金融リテラシーでしょう。

20歳前後と、もっと早くに行動していれば良かったと思うことがありますが、興味を持った時が1番の学び時です。その際にすぐ行動に移せるかどうかですね。

2018年4月27日金曜日

復職社員の活用拡大。人生も職場も、遠くから見れば喜劇に


こんにちは。ひとりです。

日経平均株価の終値は前日比148円26銭(0.66%)高の2万2467円87銭でした。私の持ち株の評価損益比率は前日比 0.77%です。

2018年3月期の業績発表が本格化しています。私の持ち株の1つも今日、第1四半期(2018年1~3月期)の決算短信を公開しています。それによると純利益が前年同期比2桁増と好調です。

金融政策決定会合で日銀は、政策の現状維持を決めています。政策の現状維持は予想されていたことであり、材料視はされませんでした。


元社員を再雇用する「ブーメラン」活用の広がり


いったん退社した元社員を再雇用する企業が増えています。出戻り社員とマイナス評価は昔の話で、今はブーメラン活用とプラス評価です。

厚生労働省は24日、経団連や経済同友会に対して、いったん辞めた社員の再入社を可能にする制度を企業がつくるように要請しました。人材の流動性を高めて、生産性の向上につなげる狙いが見えます。

「辞めた社員の再雇用制度がある」と答えた上場企業の比率は2013年、3割程度でしたが、2017年には5割を超えています。(リクルートホールディングス調べ)

また育児や介護離職者に限定した復職制度を整える企業もあります。その企業比率は33%(2016年)と2013年比で13ポイント高です。(産労総合研究所)

「復職社員はすぐ雰囲気になじみ、力を発揮しやすい」(エン・ジャパン)といわれますが、それも退社理由によるでしょう。


人生も職場も、近くで見れば悲劇、遠くで見れば喜劇


職場環境や人間関係が理由で退社した人からすれば、2度と戻りたくないでしょうし、先の育児や介護離職者のほか、スキルを高めるためにといった、自身の理由から退社した人からすれば前職場も再就職、転職先の候補の1つとして挙げられます。

また一旦離れて、外からその会社を見てみれば良い所も悪い所も客観的に見られます。別の会社に転職しているならば、その会社との比較ができます。

私は以前の職場を、視野を広げるために辞めています。もちろん多少の人間関係の煩わしさはありましたが、今振り返るともう少し譲歩できたのではと感じます。

「近くで見れば悲劇、遠くで見れば喜劇」とは上手くいったもので、まさにこの通りです。在職中の社内を見渡せば悲劇、退社後に離れて会社を見れば喜劇といったところでしょうか。

前職場とは仕事上で今も付き合いがあります。その点、円満退社だったと捉えられますが、復職するかどうかを問われると、ノーでしょう。所属しないこの距離感が付き合いやすいです。

どんな理由にしろ、一旦は退社した会社。私は、よほどの理由や根拠がない限り、復職はお勧めしません。

2018年4月24日火曜日

ZOZOと三越伊勢丹の儲かりも見える、株式のテクニカル指標


こんにちは。ひとりです。

日経平均株価の終値は前日比、190円08銭(0.86%)高の2万2278円12銭でした。日経平均株価は3営業日ぶりの反発です。私の持ち株の評価損益比率は前日比 0.56%です。

中国共産党の政治局会議が23日、内需拡大による安定成長を目指す方針を打ち出しています。この内需拡大策への期待が、ダイキン工業やコマツ、日立建機など中国関連銘柄の値を押し上げる要因になりました。

また、外国為替市場で円相場が1ドル=108円台後半で円安に推移して、自動車や機械など大型輸出株を中心に買いが入りました。


テクニカル指標から見る、銘柄選別と株の買い時


私が株式を購入する際に参考にしているテクニカル指標と買いの目安をご紹介します。もちろん、毎回この指標に照らし合わせて購入するわけではなく、観測している銘柄の購入時期を探ったり、新規の銘柄探しに使ったりしています。

参考にしているテクニカル指標と買いの目安
  • PBR/1倍以下
  • PER/15倍以下
  • ROE/10%以上
  • ROA/5%以上
  • 自己資本比率/50%以上
  • EBITDA/5倍以下
  • 25日移動平均乖離率/-15% ~ -10%
  • サイコロジカルライン(15日)/30%以下で買いシグナル
  • RSI/25%以下で買いシグナル

個別に指標を紹介します。

・PBR/1倍以下
株価純資産倍率(Price Book-value Ratioの略称)。市場が評価した値段(時価総額)が純資産(株主資本)の何倍であるかを表す指標です。一般的にはPBR水準1倍が株価の下限と考えられています。つまりPBR1倍以下の銘柄が狙い目ということです。
  • 株価  ÷  BPS(1株当たり純資産)

・PER/15倍以下
株価収益率(Price Earnings Ratioの略称)。株式の投資価値を判断する際に利用する指標です。例えば株価が500円で、1株当たり利益が50円なら、PERは10倍です。一般的には、市場平均との比較や、同業他社との比較で割高・割安を判断する場合があります。
  • 時価総額 ÷ 純利益
  • 株価 ÷ EPS(1株当たり利益)

・ROE/10%以上
自己資本利益率(Return On Equityの略称)。企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合です。
  • 当期純利益 ÷ 自己資本
  • EPS(1株当たり利益)÷ BPS(1株当たり純資産)

過去に投稿した記事では、ゾゾタウンと三越伊勢丹の儲かり具合を、ROEを絡めて紹介しています。

2018/4/9
「難しいことを難しいまま言うやつ、あれ、馬鹿だよね」
「新入社員のための財務講座」が4月4日~7日まで、日経新聞の朝刊で4回に渡って連載されていました。株式投資をする上では時に、企業の決算書に目を通すことも必要かと思います。決算書は企業の成績表でもあり、投資雑誌にはないような客観的な数字情報が得られます。新入社員を意識した企画がこの時期は多く、平易な言葉で分かりやすく解説されているのが良いです。

・ROA/5%以上
総資産利益率(Return On Assetの略称)。総資産(総資本)が、利益獲得のためにどれほど効率的に利用されているかを表します。利益を総資産(総資本)で除して算出します。米国では、企業の収益性を判定するのに総資産利益率(収益率)=ROA、もしくは株主資本利益率=ROEがよく用いられます。

・自己資本比率/50%以上
企業のバランスシート上で、資本金、法定準備金、剰余金などから構成される部分です。自己資本は純資産とも呼ばれます。自己資本は返済義務がなく、配当金支払いも業績に応じて弾力的に行えます。総資本に対する自己資本の割合が大きい、つまり自己資本比率が高いほど企業経営の安全度が高いといえます。

・EV / EBITDA(イービットディーエー)/5倍以下
利払い前・税引き前・減価償却前利益(Earnings before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization)。EBITDAは、営業利益に減価償却費を加えて計算します。1年間の営業キャッシュフローに相当する企業価値評価の指標です。EV÷EBITDAはEV / EBITDA倍率と呼び、M&A(企業の合併・買収)における評価指標として使われます。

・25日移動平均乖離率/-15% ~ -10%
終値と指定期間(通常、5日・25日・13週・26週のいずれか)の移動平均線の平均値がどれだけ離れているかを数値化したものです。株式の買われ過ぎや売られ過ぎの判断材料に使われます。相場の経験則では次のようにいわれています。
  1. 5%以上になると相場が目先調整局面を迎える
  2. 10%以上になると天井になる
  3. マイナス5%以下になると相場が目先反発に転じる
  4. マイナス10%以下になると天底である。

・サイコロジカルライン(15日)/30%以下で買いシグナル
Psychological Line。前日比で上昇した日数が何%あるかを計算したもので、皆が強気になれば売り、弱気になれば買いのシグナルとする逆バリの指標です。サイコロジカルラインが75%(12日間で9勝3敗)を超えた場合は、相場の過熱感(買われ過ぎ)を示すシグナルです。一方で25%(12日間で3勝9敗)を下回った場合、相場の底入れ(売られ過ぎ)を示すシグナルとして使われます。

例えばある銘柄のサイコロジカルラインが23日、75%(12日間で9勝3敗)に達しています。

サイコロジカルラインは、前日比で上昇した日数が何%あるかを計算したもので、皆が強気になれば売り、弱気になれば買いのシグナルとする逆バリの指標です

またサイコロジカルラインの考え方に上昇幅・下落幅を導入したのがRSIです。

・RSI/25%以下で買いシグナル
相対力指数。振幅を測る分析の一種で、相場が上昇、下落のどちらの勢いが強いかを測ります。J.W. ワイルダー(アメリカ、テクニカル・アナリスト)によって開発されました。RSIが70%以上であれば買われ過ぎ、30%以下であれば売られ過ぎと判断されます。


解説文は、野村證券の証券用語解説集を参照しました。
・野村證券 - 証券用語解説集

証券会社のウェブサイトでは、テクニカル指標を入力することで銘柄を選別することができます。