こんにちは。ひとりです。
書店に今朝寄ると、レジカウンターに小冊子がありました。
- ナツイチ - 集英社文庫
- 新潮文庫の100冊
この時期になると夏休み前の学生に向けて各出版社から案内冊子が発行されます。
新潮文庫の方が、両冊子を比較すると好み
今朝手にとった両冊子とも、文庫タイトルやその概要をあげ連ねて記しただけの目録ではなく、読み物として楽しめます。
ナツイチ - 集英社文庫
冊子の構成
- ほっこりする本 よまにゃ
- 切ない本 よまにゃ
- すっきりする本 よまにゃ
- ドキドキする本 よまにゃ
- なるほど!な本 よまにゃ
新潮文庫の100冊
冊子の構成
- 恋する本
- シビレル本
- 考える本
- ヤバイ本
- 泣ける本
2社の小冊子を比較すると、私は新潮文庫の方が好みです。両冊子とも5つのテーマに区切って文庫を紹介しています。
「新潮文庫の100冊」は、文庫の紹介に本文から抜き出した1文を添えています。「ナツイチ」の各文庫紹介に添えられた、手に取らせるための広告コピーよりも印象に残ります。
新聞広告の下段に掲載されるなら、「ナツイチ」のそれで良いでしょうが、このような小冊子に広告コピーをそのまま掲載しても響きません。時と場合に応じた見せ方が必要だと思います。また各テーマ間に挟まれた数ページの物語も、新潮文庫の方が良いです。
学生との接点を考慮すると、ウェブの充実が先か……
一方で両社のウェブサイトを見ると、集英社文庫のウェブサイトの方が見やすいです。吉岡里帆さんをキャラクターに動画を公開したり、質問に答えていくと、お薦めの1冊が紹介されたりとコンテンツが充実しています。
・ナツイチ - 集英社文庫|本をひらけば、夏びらき。
・新潮文庫の100冊 2018
学生との接点を考慮すると、ウェブサイトの充実が欠かせません。その点で、集英社文庫の「ナツイチ」の方が、新潮文庫よりも学生受けが良いかも知れません。事実、特設ページに設置されたフェイスブックのシェア数を見てもその違いが分かります。(6月25日現在)
- 943シェア/集英社文庫 特設ウェブサイト
- 3シェア/新潮文庫 特設ウェブサイト
10歳代、20歳代はフェイスブックの利用率がツイッターやインスタグラムと比較すると少ないといわれていますが、それでも両社のシェア数の差は広がっています。
※ 追記(2018/06/29)
「新潮文庫の100冊」の特設ページを改めて覗いてみると、コンテンツが増えていました。
私が最初に覗いたときとは大違いです。夏本番はこれからでしょうか。
・新潮文庫の100冊 2018
村上春樹さんのラジオ番組が、8月5日(日)に放送
村上春樹さんのラジオ番組が放送されると、6月頭にお知らせがありました。村上さん自らが構成や番組テーマを考え、ディレクターとなって選曲されるようです。
村上さんはジャズを中心に音楽に詳しく、ジャズ喫茶を過去には経営されていたほど。番組ではまた、村上さんのiPodに入っている曲も紹介される予定です。
・村上RADIO - TOKYO FM 80.0MHz - 村上春樹
放送は8月5日(日)19:00から。またプレ特番が、7月29日(日)19:00から放送されます。楽しみですね。
※ 追記(2018/7/11)
新潮文庫の全面広告が、新聞の朝刊に掲載されています。
2018/7/11
きみのことを思ったら、この100冊になりました。新潮の広告
ネット広告が隆盛なのは承知のうえでも、やはり私は新聞紙上の広告効果は少なくないと思います。紙面の特性を生かした、例えばひと目で全体が見渡せる一覧性の効果は大きいです。広告に限ったことではないですが、見る人の知識や経験で、その広告の見方、捉え方が変わるものです。