2018年3月7日水曜日

つながる車(コネクテッドカー)、販売台数の96%まで拡大


こんにちは。ひとりです。

あらゆるものをネットにつなぐ「IoT(Internet of Thing)」。私の暮らしにも身近な家電メーカーを始め、様々な企業が工場や製品にIoTを導入しています。

例えばつながる車(コネクテッドカー)の世界販売台数が2035年には、1億万台以上になるとの予測があります。(富士経済)


つながる車(コネクテッドカー)、2035年には96%まで拡大


つながる車が2035年には新車の96.3%を占め、2017年の販売台数2375万台の4倍以上に成長する見込みです。

つながる車とは通信端末を車両に標準搭載した車体で、通信モジュールを搭載した「エンベデッド型」が全体の48%を占めます。そのほかにはモバイル端末の通信機能を利用する「モバイル連携/テザリング型」があります。

車を保有しておらず、運転もしない私にとっては、車が“つながる”ことで何が便利になるのは想像しにくいです。カーナビやスマホで対応できるのではないかと。

つながる車から収集されたデータはシェアリングサービスや、運転データを生かして自動車保険の商品開発に活用するそうです。どちらかといえば、収集したデータを活用“する”よりも、活用“される”ほうが大きいように感じます。

目は口ほどに、とはなるほど。「コララインとボタンの魔女」


こんにちは。ひとりです。

映画を昨晩観ました。「コララインとボタンの魔女(原題:Coraline)」です。日本では2010年に公開されています。


原作はニール・ゲイマンの児童文学作品で、引っ越したばかりの家のドアから“もう一つの世界”に入り込んだ少女コララインの冒険を描きます。出版は2002年で、ヒューゴー賞を2003年に受賞しています。


1コマごとに撮影されるストップモーション・アニメ


物語はもちろん、その映像手法に惹かれます。人形やセットを1コマごとに動かして撮影するストップモーション・アニメ(パペットアニメ)です。映画「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」(1993年)でも同手法が取り入れられており、監督は同じヘンリー・セリックです。

製作期間は4年で、セット数は130以上。人形の顔の変化は、異なる表情を取り換えて表現し、コララインのバリエーションは20万にも上るといいます。

辻一弘さんが映画「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」でアカデミー賞のメーキャップ&ヘアスタイリング賞を受賞したことが話題に上がっていますが、本作でも日本人イラストレーターが携わっています。


同作でアニー賞を受賞した、日本人イラストレーター


キャラクターや風景などのコンセプトアートを担当した上杉忠弘さんで、第37回アニー賞の美術賞を受賞しています。アニー賞はアニメ界のアカデミー賞とも呼ばれています。

アニメの人物は可愛らしさを優先するあまり、頭や目が不自然に大きいデザインになりがちです。上杉さんはファッションのイラストレーターでもあるので、アニメの常識にとらわれずに本作でも女性の頭を小さく、なるべく自然になるように描かれています。

ヘンリー・セリック監督と上杉さんが最初に会ったのは2005年頃で、お互いがストップモーション・アニメの巨匠、レイ・ハリーハウゼンや、チェコのアニメ作家、ヤン・シュワンクマイエルのファンであることが分かり、すっかり意気投合したといいます。


目は口ほどにものを言うとはなるほど、ボタンの目からは…


また3Dの立体感が加わることで今作は、人物の感情の起伏がよく伝わってきます。

主人公が暮らす現実の世界は、閉塞感を出すために3D効果は抑え目にして、音楽も平板に。“もう一つの世界”は奥行きと華やかさをもたせながら、どこか地に足がつかない居心地の悪さが感じられるなどの違いが見えます。「目は口ほどにものを言う」とはなるほど、ボタンの目をした登場人物たちからは感情変化が見えません。

また“もう一つの世界”で繰り広げられる、ネズミたちのサーカスが印象的です。ネズミのサーカスが飛び出るシーンは1分足らずで、物語に印象は残さないかも知れませんが、その表現方法に私は、画面に吸い寄せられるような不思議な感覚を味わいました。

2018年3月6日火曜日

レコーディングダイエットと同様に、株取引も記録が大切


こんにちは。ひとりです。

私は株取引を証券会社のスマホアプリで行うことが多く、またその日の持ち株の引け値を毎日記録しています。記録方法は簡単で、スマホのスクリーンショット機能を使っています。古いものでは2016年2月12日のスクリーンショットが残っており、見ての通り個別業績は関係なく市場全体が下げの時期です。

持ち株の引け値(2016年2月12日)


レコーディングダイエット同様に、毎日記録することが大切


レコーディングダイエットは、ダイエット方法の一つとして有名です。食べたものを記録して、間食が多い、野菜が少ないなど改善できる個所を客観的に見つめて、行動に自覚を促す方法です。

持ち株の引け値を毎日スクリーンショットで保存することは、レコーディングダイエットと同じ効果があります。特定銘柄の値動きの幅を、過去を遡って確かめることができますし、自分の銘柄選別、取引の癖が見えるようになります。

確証はありませんが、持ち株の引け値を記録するようになってから、投資成績が向上したように思います。つまり、購入前に銘柄を選別する力、売買のタイミングを見極める力が少し身に付いたということかも知れません。

一つひとつの取引を記録する必要はありませんし、それでは面倒で毎日続けられるか分かりません。なにしろ、毎日続けることが大切だと思います。

子どもの想像力くすぐる、夜の図書館で繰り広げられる冒険譚


こんにちは。ひとりです。

図書館を学生の頃と変わらずによく利用しています。本を借りるのが学生の頃の目的でしたが、社会人になった今では、勉強スペースを求めて通っています。

私にとって身近な図書館ですが、馴染みのない夜の図書館で最近、イベントが開催されているそうです。


夜の図書館で繰り広げられる、ぬいぐるみたちの探検


夜の図書館で開催されるイベントはお泊り会です。でも泊まるのは人ではなく、子どもたちが大切にしているぬいぐるみです。

夜の図書館。ひとけのない本棚の前で、ぬいぐるみたちが遊んでいるよ―。子どもの想像力に訴えて、本の魅力を知ってもらう試みが全国の図書館で広まっています。

シナリオでは深夜、ぬいぐるみたちが起き出して図書館内の探検に出かけます。肩車しあって高い本棚に手をのばしたり、一冊の絵本に顔を寄せ合ってみんなで囲んだり。

イベント後日、ぬいぐるみを迎えに来た子どもたちに深夜のぬいぐるみたちの探検の様子を捉えた写真の冊子がプレゼントされ、「ぬいぐるみが選んでくれた」本2冊も貸し出されるという内容です。


イベントの成功可否は、職員さんの事前準備次第


映画トイ・ストーリーのように夢のある話ですが、もちろんぬいぐるみは勝手に冒険には出られません。そこにはやはり職員さんの手助けが必要です。

例えば、参加する子どもとぬいぐるみの名簿を作ったり、子どもたちの好きな色やものはもちろん、子どもたちからぬいぐるみの好きな色やものを聞いておいたり。それをヒントに貸し出す本選びの参考にするそうです。

ぬいぐるみが肩車しあって高い本棚に手をのばしたり、一冊の絵本をみんなで囲んだり。そんな様子を撮影する職員さんの笑顔が想像できますね。

イベントの様子や開催手順をウェブサイトで紹介している図書館、ボランティア団体もあります。

・ぬいぐるみの図書館おとまり会 - 豊岡市立図書館
・こどものページ │ 葛飾区立図書館 
・ぬいぐるみが夜の図書館にお泊り! │ 入間市

「ぬいぐるみお泊り会」の開催に必要な人員の目安や事前準備、当日のスケジュールなどが、ひきふね図書館パートナーズ(墨田区)から公開されています。

・Facebookページ
・イベントの様子(写真ライブラリー)


ぬいぐるみお泊り会は米国発祥


ぬいぐるみお泊り会は2006年頃、アメリカの公共図書館で始まったとされています。日本の国立国会図書館が2010年に、国内外の図書館ニュースを掲載するサイト「カレントアウェアネス・ポータル」で紹介してから、日本各地の図書館が取り組むようになりました。

・カレントアウェアネス・ポータル - 国立国会図書館

日本の図書館でも受け入れられた理由の1つは、費用がほとんどかからないことでしょうか。撮影は暗幕を引いた夕方でもできますので、わざわざ深夜に職員が泊まり込む必要はありません。なにより職員が、喜んだり、驚いたりする子どもたちの顔を想像して、イベントを楽しんでいることが大きいのではないでしょうか。


子どもたちの元気な声に気分が明るく


子どもたちの元気な声は、気分を明るくしてくれます。例えば近所の小学校や幼稚園から聞こえる休み時間の賑わいもその1つです。

またよく聴くラジオ番組の1つに「きこえタマゴ」があります。子どもたちが主役のバラエティー番組で、大人が聴いても楽しめます。ネットラジオでも配信されていますのでぜひ聴いてみてください。

・きこえタマゴ(NHKラジオ第1)

あのバルミューダと同じ、果物が長く楽しめる体験価値を売る


こんにちは。ひとりです。

フードシェアリングサービスについて昨日、投稿しました。

2018/3/5
美味しいものが安く手に入る、フードシェアリングサービス
食品ロスが問題になる中で、民間のフードシェアリング事業が徐々に始まっています。あるサービスは、余剰食品を定価以下で販売しています。サービス加盟店が余剰食品の価格と取引期限をウェブサイト上に掲載して、ユーザーがウェブ決済の上で店頭に取りに行く仕組みです。

フードシェアリングとは異なる視点から今朝の新聞に、フードロスへの取り組みが紹介されています。それは米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏と妻のメリンダ氏が投資するビジネスです。


飢餓を救う1滴、果皮成分を食物に吹きつけ寿命2倍に


フードロスの原因は主に2つ、調理し過ぎて(仕入れ過ぎて)余らせることと、食品(青果)の消費期限が過ぎてしまうことです。

食品、主に農産物の消費期限を伸ばすことができれば、フードロスを減らすことができるのでは。そんな視点から始まった研究です。

農産物の消費期限を伸ばす方法は、透明な2枚目の皮を吹き付けるイメージです。農産物が腐る理由は、水分が抜けることと酸化することです。2枚目の皮がその点を補えば、消費期限を伸ばすことができます。農産物の消費期限が伸びることで、スーパーの店頭に長く並べられるのはもちろん、遠くから輸送される農産物が輸送途中で腐ることがなくなります。


“2枚目の皮”で、農産物の消費期限が2倍に伸びる


果物の皮の成分をもとに、果物の劣化を遅らせる液体を開発したのは、アピールサイエンス社(米カリフォルニア州)です。米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏と妻のメリンダ氏が、アフリカの農家が栽培した農産物が、輸送途中で腐るようなことをなくしてほしいとの思いを込めて投資したスタートアップ企業です。流通段階での腐敗による廃棄(フードロス)を減らせることは農家にとって、販路拡大のチャンスです。

そこで開発されたのが劣化抑制剤「エディピール」です。農産物の乾燥を抑えたり、酸化を防いだりする効果があり、まさに透明な2枚目の皮といえます。果物の種類にもよりますがその効果は、常温で保存していても食べられる期間が2倍に伸びるそうです。


あのバルミューダと同じ、果物が長く楽しめる体験価値を売る


アピールサイエンス社は販売視点も独特です。劣化抑制剤「エディピール」を売るのではなく、果物が長持ちするという成果を売りたいといいます。つまり商品ではなく、素晴らしい体験を売るという考え方です。物が売れなくなる中でいかに顧客を満足させるか、業種を問わず通じる考え方です。

日本にも同じことを掲げるメーカーがありますね。トースターや蒸気炊飯器で有名なバルミューダです。バルミューダも商品を売るのではなく、その商品を使うことで生まれる、素晴らしい体験を顧客に訴求しています。

ほかにも店舗の位置付けを「売る場」ではなくて、「体験する場」にリニューアル企業が増えています。売る側にも、買う側にも今後、体験価値の視点が欠かせません。