2020年10月29日木曜日

5千円分のマイナポイントを早速入手。食費や日用品で上限に


こんばんは。ひとりです。

日経平均株価の終値は29日、前日比86円57銭(0.37%)安の2万3331円94銭でした。私の持ち株の評価損益率は、同比1.6%安と連日の大幅下落です。

2020/10/29

保有銘柄の一つが場中に決算を発表しました。決算内容を受けて4%超の下落です。「DXグランプリ2020」の受賞効果は名ばかりで、株価はMonotaROに置いてきぼりにされています。


5,000円相当分のマイナポイントが早速付与


マイナポイントが早速付与されました。上限5,000円相当分です。


私は三井住友カードにマイナポイントを連携させて、食費や日用品の支払いに利用しています。どうやら累計利用金額が2万円(税込)以上に到達した模様です。 


2020年10月28日水曜日

アップルの繁栄、iPhoneの誕生は「CCC戦略」があってこそ


こんばんは。ひとりです。

日経平均株価の終値は28日、前日比67円29銭(0.29%)安の2万3418円51銭でした。私の持ち株の評価損益比率は、同比3.3%安です。

2020/10/28

限られた運転資金で事業をいかに営むか。コロナ禍にあって、上場企業がこれまで以上に資金効率の改善に力を入れています。

運転資金の効率を示す指数にキャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)があります。材料、商品の仕入れから、商品を販売して現金を回収するまでの期間を表し、この期間が短いほうが事業に必要な資金が少なくて済みます。

具体的には、

(1)売掛債権回転日数 +(2)棚卸資産回転日数 –(3)買い入れ債務回転日数

で算出します。

(1)売掛債権回転日数と(2)棚卸資産回転日数は、売掛金や在庫を現金化するまでの期間を、(3)買い入れ債務回転日数は仕入れ代金を払うまでの期間です。

  • (1)売掛債権回転日数 … 売掛金を現金化するまでの期間。売上債権 ÷ 1日当たりの売上高(売上高 ÷ 365日)で算出。
  • (2)棚卸資産回転日数 … 在庫(棚卸資産)を現金化するまでの期間。棚卸資産 ÷ 1日当たりの売上原価(売上原価 ÷ 365日)で算出。
  • (3)買い入れ債務回転日数 … 仕入れ代金を払うまでの期間。仕入債務 ÷ 1日当たりの売上原価(売上原価 ÷ 365日)で算出。

つまり、原材料費の支払いを遅らせ、在庫を減らし、販売代金の回収を早めるとCCCの日数が減ります。

CCCの日数削減を目標に掲げる、つまり、「現金をどう創出するか」を課題にする日本企業はここ10年で増えています。例えば日立製作所や物流機器大手のダイフクがそうで、日立は現場業務にCCCを落とし込むために「キャッシュフロー責任者」という役回りを作っています。製造や営業担当者にも積極的に関与してもらうためです。

CCCのメリットとして、資金回収や在庫管理に焦点が当たっていて、現場の業務に落とし込みやすいことが挙げられます。日立の現場では実際に、売掛金や棚卸資産の手持ち日数の改善策を考えて実行に移しています。またダイフクはこれまで、大半の取引先で納入工事を完了してから代金を回収していましたが、CCCの日数を減らすために工事の進捗度合いに応じて代金を受け取るなど資金回収方法を工夫しています。(ダイフクの企業広告が28日、日経朝刊1面に掲載されています)

一方で、CCCのデメリットも確認しておきます。それはキャッシュや在庫の管理以外に関する効率性や収益性の視点が入っていないことです。


CCC戦略なしにiPhoneやiPadは生まれなかった


海外主要企業の資金効率に目をやると、日本企業とのCCC日数の開きがよく見えます。CCCの優良企業として有名なのが米アップルです。アップルのCCCはマイナス26を示します。つまり、iPhone12などの商品が売れる前から、アップルの手元に現金が入ってくる理屈です。CCCがマイナスだと、原材料などの購入費の支払いよりも販売代金の回収が早いということで、売上高が増えるほど、社内に資金が溜まっていく仕組みです。

CCCの日数削減を生み出す、アップルのサプライチェーンをスティーブ・ジョブズ時代に構築したのが、現CEOのティム・クック氏です。原材料購入の交渉力が強いと、延ばした支払いは研究開発費などへの投資資金として確保できます。この経営資源を投下した結果生まれたのがiPhoneやiPadです。アップルの今日の繁栄は、CCC戦略なしには実現しなかったかもしれません。

2020年10月19日月曜日

米国ETF、セクター別構成比率の比較。VTI、VYM、IJR、VIG


こんばんは。ひとりです。

日経平均株価の終値は19日(月)、前週末比260円50銭(1.11%)高の2万3671円13銭でした。私の持ち株の評価損益率を確認すると、6月9日に付けた高値を未だ超えられない状態です。


一方で保有する米国ETFは堅調です。
  • VTI
  • VYM
  • IJR
  • VIG

セクター別構成比率を確認します。

2020年9月30日更新

先月のセクター別構成比率と比較すると、VYMとVIGが動いています。



変化はチャートを重ね合わせるとよく見えます。色の濃いチャートが9月30日更新分(最新)です。

キヤノン、最下位。ディスクロージャー優良企業選定 2020


こんばんは。ひとりです。

日本証券アナリスト協会では「証券アナリストによるディスクロージャー優良企業選定」制度を設けています。(1995年から毎年実施)

今年の優良企業が選定されていますのでご紹介します。 


日経新聞広告(2020年10月15日)

ディスクロージャーとは、企業が株主や債権者に対して経営内容などの情報を開示することです。法令諸規則に基づいて開示される財務諸表や有価証券報告書、アニュアルレポートがそれで、日本には金融商品取引法で規定されているものと、会社法で規定されているものとがあります。

日本証券アナリスト協会のディスクロージャー優良企業選定にあたっての評価基準は5つです。

  • 経営陣のIR姿勢、IR部門の機能、IRの基本スタンス
  • 説明会、インタビュー、説明資料等における開示
  • フェア・ディスクロージャー
  • コーポレート・ガバナンスに関連する情報の開示
  • 各業種の状況に即した自主的な情報開示

私が保有する“恥株”キヤノンは「電気・精密機器」部門の審査対象企業です。評価対象企業は23社あり、結果は最下位(23位)です。

評価基準ごとの順位を確認します。なるほど、現在の株価水準に比例する酷い有様です。

  • 経営陣のIR姿勢、IR部門の機能、IRの基本スタンス(23位、最下位)
  • 説明会、インタビュー、説明資料等における開示(19位
  • フェア・ディスクロージャー(16位
  • コーポレート・ガバナンスに関連する情報の開示(23位、最下位)
  • 各業種の状況に即した自主的な情報開示(23位、最下位)

評価基準5つの内、3つで最下位です。ちなみに前回の順位は19位(審査対象企業23社)でした。

「精密機器」部門に絞ると評価対象企業は9社となりますが、もちろん最下位(9位)です。

  • 経営陣のIR姿勢、IR部門の機能、IRの基本スタンス(9位、最下位)
  • 説明会、インタビュー、説明資料等における開示(9位、最下位)
  • フェア・ディスクロージャー(9位、最下位)
  • コーポレート・ガバナンスに関連する情報の開示(9位、最下位)
  • 各業種の状況に即した自主的な情報開示(9位、最下位)

ちなみに前回の順位も最下位(審査対象企業9社)です。経営陣のIRに対する考え方、IR部門が機能していないことがよく分かります。早々に経営陣の意識改革、入れ替えが必要です。株価軟調の原因の一つがここに見えます。

2020年10月17日土曜日

米国ETF VTIでも貸株サービスを利用。SBI証券のカストック


こんばんは。ひとりです。

私は株式投資を初めて7年目ですが、当初から利用しておけば良かったというサービスがあります。それは「貸株」サービスです。

貸株サービスは、保有する株式やETFを証券会社に貸し出すことで貸株金利が受け取れるものです。国内株だとその金利は年率0.1%〜です。大手銀行の普通預金金利が0.001%、定期預金金利が0.002%の現在にあって、株式投資をやりながら銀行預金の金利が受け取れると考えれば得です。

また株を貸しているからといって制約を受けることはなく、貸株中のものでも売却可能です。さらに分配金や配当金(いずれも相当額)、株主優待の権利も得られます。

私は分配金や配当金の権利落ち日前には貸株サービスを解除して、“相当額”としてではなく、分配金、配当金として受け取るようにしています。相当額として受け取ると雑所得扱いになり、配当控除や損益通算が利用できなくなるからです。注意することは他に、NISA口座で買った株式は貸株することができません。

貸株サービスを利用するにあたってはその仕組みの確認が必要です。メリットばかりとは限りませんから。それは各証券会社の案内をご確認ください。


米国ETFでも貸株サービスが利用できる


貸株サービスは国内株だけでなく、米国株、米国ETFでも利用できます。ただ利用できる証券会社が限られるため、事前の確認が必要です。

私はSBI証券の貸株サービス「カストック(Kastock)」を利用しています。米国ETFを貸株する場合、国内ETFと比べると貸株金利は0.01%〜、また貸株の申し込み、解除期日に違いがあります。申し込めるのも、解除できるのも毎月1回、25日に限られます。その点を事前に把握しておかないと、分配金を“相当額”として受け取ることになります。

米国ETFは分配基準日が年4回(3ヶ月に1回)あり、その都度権利落ち日があります。例えばVTIで貸株金利を受け取りながら、権利落ち日には貸株サービスを解除しようとするとこうなります。

権利落ち日
  • 3月末
  • 6月末
  • 9月末
  • 12月末
貸株サービス申し込み日(括弧内は貸株金利受け取り期間)
  • 1月25日(1月26日〜2月25日まで)
  • 4月25日(4月26日〜5月25日まで)
  • 7月25日(7月26日〜8月25日まで)
  • 10月25日(10月26日〜11月25日まで)

貸株サービス解除申し込み日
  • 2月25日
  • 5月25日
  • 8月25日
  • 11月25日

結局のところ、貸株金利が受け取れる期間は年4ヶ月分です。貸株サービスの申し込み、解除の手間を厭わずに貸株金利を受け取るか、端から貸株サービスを利用しないか。受け取る金利と手間を比較しながら検討するのが良いでしょう。私は貸株金利を受け取る方を選びます。