2017年10月30日月曜日

部屋の片付き具合から推し量る、私の心のざわつき具合


こんにちは。ひとりです。

仕事をするときは主にパソコンを使っていますが、ペンを使ってものを書くことはまだまだあります。社内ではボールペンやサインペンなど、必要な文房具が経費で購入されて共有の引き出しにストックされています。


働いている人数の割に、すぐにペンが無くなる


気がつくと、共有の引き出しからボールペンやサインペンの本数が少なくなっています。学生の頃のように、毎日ノートに数ページも筆記しないはずなのに、わずか1か月も経たずにペンの本数が少なくなります。

その原因は明快で、使ったペンを元の場所に戻さないからです。ペンの定位置を決めていないから、すぐにペンの所在が不明になります。でも必要な時にすぐにペンを使いたいから、共有の引き出しからペンを持ち出します。そんな人に限って、机の周りや引き出しには使いかけの、同色のペンが無数に転がっているのです。“使ったものを元の場所に戻さず、適当な場所に置く”。そんなこともあってか、働いている人数の割にすぐにペンが無くなるのです。


“ものを探している時間”は無駄でしかない


なんでこんなにペンがなくなるんだろうと考えずに、手っ取り早くペンがある場所から取ってくる。そんな惰性がある人は、自宅ではどうしているんでしょうか。ペンに限らず、ものをずっと探しているんでしょうか、もしくはすぐに代わりのものを購入するんでしょうか。

一人暮らしを始めてから私は、ものをしまう場所を決めて、使ったら必ず元の場所に戻すようにしています。一人暮らしの場合、ものがなくなったらそれは全て自分の仕業です。ものを探している時間ほど無駄な時間はないとある日、気がついたのです。使ったら元の場所へ戻す。また使うから出しておくことはありません。その“また”がいつ来るか分かりませんからね。この習慣が身についてからはものを探すことがほとんどなくなり、自然と片付いた状態が続くようになりました。

部屋の片付き具合から心の余裕を推し量る


出したものは元の場所に片付ける。とても簡単なことです。また部屋の片付き具合が心の余裕を推し量る目安になっていることがあります。部屋が散らかり始めると、気持ちに余裕がなくなり始めている時。そんな時は、まず部屋を片付けます。部屋が片付いていると心に余裕ができ、心に余裕があると部屋が片付いているということです。一人暮らしをし始めてから身についた、良い習慣の1つです。

2017年10月25日水曜日

スターバックスの店頭を飾る、“ガハク” の黒板イラスト


こんにちは。ひとりです。

コーヒーが好きで、飲む直前に豆を挽いています。豆はいろんな店で購入していますが、その一つにスターバックスがあります。


シズル感満載のイラスト。商品をたてるフレーズや四季の風景


会社の近くや通勤途中にある店舗で豆を購入していますが、店舗の入口には決まってイラストが描かれた黒板が立てかけてあります。チョークペンで描かれたイラストは、よく見ると手書き風。コンビニの店頭POPのように、どうやら本社から全国の店舗に送られる共通のものではなさそうです。

伺ってみると、各店舗のイラストが得意な店員(パートナー)が描いたもので、なるほど店舗によってイラストの雰囲気が違うのも納得です。各所の店舗の黒板をよくよく見てみると、商品を表現するだけではなく、朝顔やひまわり、海の波など、四季折々の風景が一緒に描かれているのが特徴のようで、キャッチフレーズや商品名にもカリグラフィー(文字を美しく見せるための手法)が使われています。シズル感がありみずみずしく、商品を選ぶ際に思わず見入ってしまいますね。


美大生がいるわけでもなく、イラストレベルの高さはどこから


スターバックスの店舗は全国に1,300店(2017年10月24日時点)。その全てに美大生のアルバイトやイラストが得意な店員がいるはずもなく、なぜ店舗のイラストレベルが高いのでしょうか。

実はそうしたイラストの描き方を支援する定員たちがスターバックスにはいるそうです。それが「GAHAKU」と呼ばれる人たちです。スターバックスでは店頭イラストを毎年、全国の店舗から募っているそうで、その社内コンテストで評価された定員がGAHAKUとして表彰されます。各エリアに一人ずつしか選出されず、全国でも17名のみ。任期は1年間で、スターバックス社内専用のウェブサイトにイラストの手本や描く上でのコツを掲載したり、各エリアの店舗に出張したり、他の店員にイラストを指導することもあるそうです。


描くおすすめ商品以外は自由。だから店舗によって個性がでる


店舗のイラストはモーニングタイムやランチタイム、ティータイムの時間帯で異なり、一日に複数のイラストが楽しめることも。描くおすすめ商品は決められていますが、どんなフレーズを入れるか、どんな風景画、四季を一緒に描くかは自由で、店舗ごとに個性が楽しめます。

GAHAKUは正式な職位でもなく、特別な手当てが出るわけではないらしいですが、それでも新しいことに挑戦して店舗を盛り上げたいという人がスターバックスには沢山いるのでしょうね。

店員の年齢を見ると、最近は年配の方も増えたように感じます。モスバーガーの店頭では年配の方から接客を受けることが以前からありましたが、スターバックスでもそうなってきているのでしょうか。イラスト1つからも見えるように、スターバックスのブランド力は現場の店員の働くことへの動機に支えられている部分が大いにありますね。


こちらの投稿もぜひご覧ください。
「落ち着いてひとりの時間を楽しむ、コーヒーを淹れる5分間」

2017年10月24日火曜日

QuietComfort 35 。ノイズキャンセルで学習効率が向上


こんにちは。ひとりです。

週末の勉強は、もっぱら図書館でしています。自宅で勉強すると、どうしても勉強以外の余計なことに気が散ってしまいます。ですが最近、図書館から足が遠のいています。


ものを書く音、ページをめくる音が気になる


図書館では100席ほどの閲覧室を利用しています。例えば中学生、高校生の定期試験の時期、夏休みや冬休みなどの長期休暇中は学生で満席になりますが、それ以外の週末は大学生や30歳代、40歳代の社会人と思しき方の利用が見られます。

図書館の閲覧室がテスト勉強の学生でいっぱいになる時期を書き出してみます。この時期は開館前に並ばないと席が確保できません。このように書き出してみると、年5回、頻繁にテストがありますね。

1学期
・中間テスト… 5月終わり
・期末テスト… 7月初め

2学期
・中間テスト… 10月半ば
・期末テスト… 11月終わり

3学期
・期末テスト… 3月初め


主に勉強をしに来ている方ばかりなので話し声は気になりませんが、ものを書く音や鼻を啜る音が気になります。他の人がどれくらい聞こえているのか、気にしているのかは比較できませんが、私は小さな音が気になります。特に集中し始めの中だと、一層耳に入ってきます。高遮音性(ノイズ遮断)のシュアのイヤホンを、音を鳴らさずに使っていますが、あまり効果はありません。最大90%の騒音カット効果(公式サイト)があるというシュアのイヤホンですが、音を鳴らさないとその遮音効果も薄れるのでしょう。


騒音を打ち消すヘッドホンを購入


そんな事もあって、図書館から足が遠のいています。では自宅では勉強が捗るのかといえば、そうでもないところが悩ましいところです。そこで思い切って、あるものを購入しました。ノイズキャンセリング機能で名高いボーズのヘッドホンです。 

ノイズキャンセリング機能の凄さを実感しました。
QuietComfort 35 wireless headphones

自宅ではボーズのWave Music Systemを使っており、その音の心地良さは納得済み。Wave Music Systemは約8年前に購入したもので、2015年に発売された現行機種のようにBluetoothは内蔵されていませんが、それでも十分。主にラジオやCD、ポータブルプレイヤーを有線でつないでいます。

QuietComfort 35の発売は2016年と約1年前。そのため、ネットショップや個人のブログには沢山のレビューがあります。それを参考にしました。中でもノイズキャンセリング機能とワイヤレスで使えるようになったコードからの解放感、着け心地の良さを評価するものが多かったです。最後は実際に店舗に足を運び、その素材の良さを確かめた上で購入しました。


思わず「!?」と疑問符が。魔法は期待しないこと


早速試してみると、ん……。結構周りの音が耳に入ってきます。期待していたほど、全ての音が聞こえなくなるわけではないのですね。別メーカーのノイズキャンセリング機能を搭載したヘッドホンのCMですが、街中でヘッドホンを付けた瞬間、車の走行音や周囲の会話が完全に消えるイメージが放映されていました。

ノイズキャンセリング機能を主張するための演出、あくまでイメージということだと思いますが、その印象が残っていたせいもあってか、勝手に雑音が“遮断”されると期待していたせいもあってか、思わず「!?」と疑問符が出てしまいました。いくら品質が優れていても、すべてのノイズがキャンセルできるわけではありません。魔法は期待しないことですね。

そうは言っても、いざヘッドホンを外してみると驚くほどの雑音が耳に流れ込んできます。ここで改めて、ノイズキャンセリング機能の凄さを実感しました。


少し話が外れますが、こんな事を思い出しました。鼻を指でつまんで、コーヒーを味わったことです。コーヒーはその香りが美味しさの大部分を占めます。そんなコーヒーの醍醐味をあえて遮断するとどうなるのか。鼻をつまんだ状態でコーヒーを口に運んでも、その香りは全然味わえません。では鼻をつまんでいた指を離すと……。芳醇な香りが鼻からすっと抜けました。まるで普段のコーヒーとは別物のような味わいです。

日常にある香りや音を一旦遮断して改めて感じると、いかにそれらが意識の外に、無意識にあったのかが分かります。


図書館ではまだ試していませんが、ぜひその効果を実感したいと思います。先日の日曜10月22日は、中小企業診断士の2次試験(筆記試験)がありました。私は受験できませんでしたが、ぜひ来年こそは受験、合格できるように頑張ります。目下の課題は、早朝の学習を習慣にすることです。

2017年10月20日金曜日

大人になっても、なったからこそ、学びたいことがあります


こんにちは。ひとりです。

大人になっても、学びたいことはたくさんあります。私は大人になってからの方が、学生の頃に比べて学ぶことに積極的になっていると感じています。


具体的な目標があってこその学び


ある分野の教養を蓄えたり技術を習得したり、日々の中に役立てるための具体的な目標があって今、学びへの意欲が高まっています。一年後、二年後に自分はどうなりたいのか。自分はどう生きていくのかを見据えることの大切さが、時を重ねて分かり始めたからかも知れません。

何を学ぶかを学生の頃よりも自分で選べるようになり、教養を、技術を身に付けることの楽しさがより感じられるようになったからだと思います。

また大切なことはきっと、教養そのものではなく、それを得ようとする気持ちと行動すること、そしてやり遂げることだと思います。


投げ出すことは簡単。やり遂げることにこだわりたい


私は今、中小企業診断士の資格を取得するために勉強をしています。これまで触れてこなかった財務や会計、経営法務などに苦戦しながらも学びを続けています。学び始めて2年が経ちますが、一方で思うような成果が得られずに歯がゆい思いをしています。

途中で投げ出すことはできますが、一生に一度ぐらいなんとかやり遂げることにこだわりたいと思います。教養とはもしかすると、その人の肝の据わり方なのかも知れません。人の魅力や頭の良さは、素質に加えて学びによって後天的に身に付くものです。自分を誤魔化さずにやり遂げたかどうか。自分の努力に納得できて初めて、どんな局面に差し掛かろうと、びくともしないだけの度胸が得られるような気がします。


表を歩いているだけでも、事と次第では学びになる


世の中には色々な考えの、色々な立場の人が入り組んで動いています。それを感じるためにも机上の学びにとどまらず、積極的に人の集まりにも参加しようと考えています。本を読むことも、映画や舞台を観ることも欠かせません。表を歩いているだけでも、事と次第では学びになることがあるでしょう。


人生の先輩の言葉に学ぶ「つるとはな」


「つるとはな」という雑誌があります。創刊は2014年10月とまだ新しい雑誌で、第5号が今年7月に発売されました。編集制作は、岡戸絹枝さん(編集長)、有山達也さん(アートディレクター)、松家仁之さん(編集制作)です。岡戸さんと有山さんは、マガジンハウス「ku:nel」に、松家さんは「新潮クレスト・ブックス」の創刊、制作に携わられてきました。

「つるとはな」のウェブサイトには、こんなあいさつが載っています。

生まれるときはひとり。
赤ん坊時代は、ほとんど記憶にありません。
気がつけばそこに親がいました。
学校や会社でともだちや同僚ができ、
わたしたちはそのなかで、生きてきました。
学校や会社は、わたしたちの一生の場所ではありません。
最後の旅立ちは、うまれたときと同じ、ひとりです。
学校や会社とはべつの、年上のひとの話を聞きたい。
自分のいまを見直したり、これからを考えたい。
話を聞きたい年上のひとは、ひとりでいることをおそれず、
こころのうちに尊敬する誰かがいて、
語るべきことを少なからずもっている。
いよいよ、と覚悟するのはまだはやい気がする。
でも、桜の季節はあと何回だろうと考えることはある。
「これからが、じつは長いんだよ」
年上のひとが、ちょっと笑ってそう言います。
年上の先輩の話を聞く小さな場所。
それが「つるとはな」です。


学びや出会いによって変われた一年後、二年後の自分の姿に胸が高鳴ります。

これから発見することがたくさんあるって、すてきだと思わない?
「赤毛のアン(原題:ANNE OF GREEN GABLES)」より、ルーシー・モード・モンゴメリ

2017年10月17日火曜日

フリーランスの悩みどころ、投資か商売か線引きが必要


こんにちは。ひとりです。

ウェブサイトの制作やデザインを生業にする人と話すと、こんな話題が挙がることがよくあります。

無報酬もしくは、ただ同然の格安で仕事を頼まれる

企画を、または企画を形にしたデザインを提供する方には経験があることではないでしょうか。


そもそも無報酬で仕事を依頼することはいけないのか


制作やデザインを生業としている人に、無報酬で仕事を依頼することはありえません。報酬と同価値、もしくはそれ以上の学びや仕事の機会が得られる“条件付き”なら考慮できますが、一方で報酬と同価値かどうかの判断は難しいです。なぜなら依頼する側と、依頼される側の価値観は必ずしも一致しないからです。

また、他にも仕事があったらお願いするから、困っている人がいたら紹介するからと、タラレバの条件を提示される場合がありますが、このように格安、無報酬で仕事を依頼してくる人に限っては、次につながることはありません。

人脈を武器にする方は、自分には力がないことを宣言しています。人脈をネタに駆け引きをするような方に信用があるとは思えません。


無報酬の仕事依頼は、無銭飲食を頼んでいるのと同じこと


無報酬で平気に人に仕事を頼める人は、その人の仕事に対する考え方を如実に表しています。飲食店で食事を注文する際、お客さんを今度紹介するから今回の食事代を無料にして欲しいと言われたら、定員さんは何と思うでしょうか。非常識ですね。これは無報酬で仕事を依頼する行為と考え方は同じです。


企画やデザインには原価がない、そんな認識の人がいる


簡単でいいから、適当でいいから、そんなことを理由にして依頼されても同じです。依頼したその人の先には最終消費者がいます。そこを見て仕事をする以上、無報酬であろうが手は抜けないのです。

このような人に限って、企画やデザインには原価がかかっていない、そんな認識の人がいます。企画やデザインには、知識や技術を身につける、今に至るまでに要した時間や肉体的、精神的負荷など“目に見えない原価”がかかっていることを理解していません。

また無報酬と平気で口に出せる人の中には、言葉のすり替えを使う人もいます。始めたばかりの商売だから軌道に乗るまでお金がない。だから応援して(タダにして)欲しい。そんな理屈は通用しません。商売のやり始めにお金がないのは最初から分かっていたこと。事前の計画倒れです。

ここでは投資(応援)なのか商売なのかをきっちりと線引きすることが必要だと思います。どのような立ち位置で関係を築こうとしているのか。今だけの快楽で付き合うのか、後々も関係を築いていきたいのか。

仕事を依頼する側にもそれ相応の覚悟と、相手に対する敬いの気持ちが必要です。いずれにしても受ける側が気持ち良く、納得して仕事ができれば良いと思います。