2022年12月16日金曜日

引っ越し見積もり。判断基準は結局、価格と当たり前の丁寧さ


こんにちは。ひとりです。

引っ越しを現在検討しています。運転ができれば荷物を、普通免許で乗れる2tトラックを借りて運べばよいのですが、なにしろ20年超のペーパードライバーなので不安があります。

移動距離は130km未満といったところ。無理をして事故を起こしてしまってはどうにもしようがありません。ここは安全策をとって、業者に引っ越し見積もりを依頼しました。


引っ越し回数を重ねる度に増える荷物


引っ越しは今回で3回目です。1度目は実家から就職先へ、単身パックを利用してあらかじめ用意されたカゴに積載できる分だけの荷物を運びました。2度目は運転を知人に頼って、居住環境を優先した場所へ引っ越しました。引っ越しの回数を重ねる度に荷物が増え、そして今回、3度目の引っ越しです。

独り身なのは約15年前の1度目の引っ越し時と同じですが、荷物が増えた分、単身パックとはいかず、やむなく訪問見積もりをお願いしました。訪問が必要なのは、運ぶ荷物の量(輸送トラックの大きさ)を確認するためです。荷物が増えたとはいえどうやら2トンショート車で間に合いそうです。


相見積もりサービスを利用するも、結局1社ずつと調整


見積もりは、相見積もりが一括で取れるとうたうネットサービスを利用しました。当初は、現住所、引越し先、引越し時期、荷物の多少等を入力すれば、各社の見積り金額が一括で分かると勝手にイメージしていましたが、それとは異なり単に4、5社に見積もりを依頼するサービスでした。

必要情報を入力して送信した途端、引っ越し業者からの電話が鳴り出し、通話中にも着信が続く始末。結局4社と連絡を取り、訪問見積もりの日程を1件ずつ調整しました。遠隔からネットを用いた荷物確認で、見積もり依頼ができるようですが、設定ややり取りが面倒そうだったので訪問見積もりを依頼しました。


相見積もりサービスは、他社を意識させる効果がある


訪問見積もりを受けるなかで気がついたことですが、相見積もりサービスを利用する利点は、他社でも見積もりを取っていることを知らせて、価格競争に持ち込めることです。

こちらが何も話さずとも他社を意識しているのが伺えます。特に閑散期の場合は、トラックや作業員を稼働させ、固定費を少しでも回収することを優先するようです。その分、費用は交渉の余地が生まれます。


「定価」のあとに「オーダー価格」を提案して得感を演出


最初に「定価」を提示しておいて、そこからこれだけ割引しますと30%〜60%引いた「オーダー価格」を提案するやり方には違和感や不信感を持ちます。一方で利用者は結局、安く済めばそれに越したことがないのも事実です。

今回の引っ越し条件と、見積もりを依頼した4社の提示価格です。

引っ越し距離
  • 130km未満

引越し時期
  • 閑散月の上旬〜中旬
  • 平日でも可

引っ越し人数、荷物
  • 単身
  • 荷物少(2トントラックショート)、作業員2名
  • テーブル大、本棚大、自転車 ほか
  • エアコン取り付け、取り外し、電気工事なし
  • 冷蔵庫、洗濯機の運搬なし。引っ越し前、引越し時にリサイクル回収
  • 荷造り、荷解き 依頼者担当

支払い方法
  • 現金一括払い

上記の条件で4社から見積もりを提案してもらいました。金額は全て税込みで、千円未満の端数は切り捨て処理しています。カッコ内は割引前の定価です。

  • A社 … 65,000円(100,000円)
  • B社 … 90,000円(100,000円)
  • C社 … 45,000円(120,000円)
  • D社 … 89,000円(110,000円)

最初に定価を提示して、こちらが何も言わないうちに勝手に割引するのは、各社共通です。それが引っ越し業界のやり方なのでしょう。その点を1社に問うと、引っ越しはオーダーメイドのためという返答がありました。

荷物量はもちろん、電気工事の有無、荷造り、荷解き、日程調整、間取り等、多々考慮する点があるためでしょう。さらに、最初に割高な定価を提示することで、割引率、得感を演出するためでもありそうです。

また上記見積金額に加えて、家電リサイクル料金(冷蔵庫、洗濯機)が約13,000円かかります。荷物搬出時に合わせて、回収を引越し業者に依頼することもできます。


安く、荷物を丁寧に運んでくれればよい。それ以上は不要


A社65,000円と、C社45,000円で最終調整して決めたいと思います。結局落ち着くところは価格です。いくら教育や訓練を重視している、作業員の身元は明確に、○○で引っ越し業界1位と、他社と差別化、付加価値をうたっても、私のような単身引っ越し者で、荷物がさほど多くない者には響きません。

荷物を当たり前に丁寧に運んでくれれば、それ以上の付加価値、オプションは必要ありません。ただ、その当たり前の丁寧さを身につけるのが一番難しく、他社と差が出るところかもしれません。