2018年7月3日火曜日

新潮文庫だけの読みやすさ。本の上面から垂れる暗褐色の栞紐


こんにちは。ひとりです。

日経平均株価の終値は3日、前日比26円39銭(0.12%)安の2万1785円54銭でした。4月13日以来およそ3カ月ぶりの安値です。

2018年7月3日

前場は外国為替市場での円安・ドル高を手掛かりに100円あまり上昇する場面ありましたが、買いは続かず、終値は昨日に続いてのマイナスです。

私の持ち株比率は、前日比 0.71%です。持ち株の50%以上を占める銘柄に買いが入り、一時は5%超の上昇がありました。一方で後場には、日経平均と歩みを揃えるように下がり始めて、2.5%の上昇に留まりました。証券会社の投資判断が、上昇に寄与したようです。

上がる銘柄もあれば、下がる銘柄もあります。こちらの銘柄も証券会社の投資判断が売りを誘い、2%の下落です。


団地を舞台にした重松清さんの「たんぽぽ団地のひみつ」


昨日から本を読み始めました。

取り壊しが決まった団地に暮らす祖父を訪ねた六年生の杏奈。そこはかつてドラマ『たんぽぽ団地のひみつ』のロケ地だった。夢の中で主演の少年、ワタルくんに出会ったことをきっかけに、杏奈と祖父、そして住民たちは、団地をめぐる時空を超えた冒険に巻き込まれて――。学生時分は重松さんの著書を複数読みましたが、「きよしこ」が印象に残っています。

たんぽぽ団地のひみつ
著者:重松清
出版社:新潮社
販売開始日:2018年6月28日
取り壊しが決まった団地に暮らす祖父を訪ねた六年生の杏奈。そこはかつてドラマ『たんぽぽ団地のひみつ』のロケ地だった。夢の中で主演の少年、ワタルくんに出会ったことをきっかけに、杏奈と祖父、そして住民たちは、団地をめぐる時空を超えた冒険に巻き込まれて――。大人たちが生きた過去への憧憬と、未来へ向かう子どもたちへの祝福に満ちたミラクルストーリー。『たんぽぽ団地』改題。

学生時分は重松さんの著書を複数読みましたが、「きよしこ」が印象に残っています。


新潮文庫だけの読みやすさ。本の上面から垂れる栞紐


450ページ以上ある本作を、平日の1日で読み切るのは難しいです。本作に限らず、途中で本を閉じる際には、どこまで読んだか分かるように目印を挟みます。それは書店の長細い栞であったり、本の上面から垂れる紐(スピン)であったりします。

単行本には当たり前に付いているスピン(紐の栞)ですが、文庫本だと新潮文庫にしかスピンは付いていません。

スピンを取り付けるため製本手法(天アンカット)は工程が増える分、スピンが付いてないものよりもコストがかかります。その差は1冊あたりおよそ10円です。

新潮社は、他の面でコストダウンを図っているようで、商品にはその増加分が上乗せされていません。

新潮文庫がスピンを付ける理由は、まず「便利だから」といいます。本を手にとって読む側からすれば嬉しいことです。またほかにも「文庫本といえども書籍であり、これを蔵書として扱う読者にこたえたい」という考えが新潮文庫にあるからだそうです。「読み捨てにされるような文庫は出していない」とも言い換えられます。

2018年7月2日月曜日

株価急落の最中、AERAは奇しくも「投資デビュー」特集を


こんばんは。ひとりです。

日経平均株価の終値は2日、前週末比492円58銭(2.21%)安の2万1811円93銭でした。約9割の東証1部銘柄が下げるなど、ほぼ全面安の展開です。私の持ち株比率は、前週末比 -1.41%です。

2018年7月2日

日経平均株価が急落した背景と事実確認です。
  • 日経平均株価は492円58銭安の2万1811円93銭
  • およそ2カ月半ぶり(4月13日以来)の安値
  • 東証1部では約9割の銘柄が下げた
  • 米国は7月6日、中国製品への追加関税を発動する見通し
  • 中国側も即座に報復関税に動くとみられ、米中の貿易摩擦が激化するとの警戒
  • 米中双方の歩み寄りがなければ、対立は避けられない情勢
  • 中国の製造業購買担当者景気指数(PMI、6月)が前月5月比0.1ポイント低下
  • 米中の貿易摩擦が激化すれば一段と冷え込むおそれがある
  • 中国景気の影響を多分に受ける日本株を買いづらい
  • メキシコ大統領選でポピュリズム(大衆迎合主義)政策を掲げる新興左派候補が勝利した
  • 当選確実となった候補者は北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉でメキシコの国益を重視する姿勢で、トランプ米大統領との対立を懸念
  • 日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は、警戒ライン(20)を突破した
  • 株安が長期化することへの警戒から、投資家から売りがでた

日経平均株価が急落したという事実に対する、後付けの理由はいくらでも挙げられます。その上で株安が長期化するかどうかを見極めて、投資判断をすることが大切です。

今日の急落で私は、持ち株の機械、電気機器2銘柄を、今日の底値付近で買い増しました。いずれの銘柄も業績は好調で、値を下げた要因が市場にあると判断したためです。

市場の雰囲気が改善されれば、真っ先に値を戻す銘柄だと判断しました。ただ市場の雰囲気が改善されるのはいつになるか分かりませんが。


AERAは今週、奇しくも「投資デビュー」特集を


2%以上急落した今日の日経平均株価ですが、奇しくも今週のAERA(7月9日号)が、「投資デビュー」特集を組んでいます。

AERAが株式投資を取り上げることは、これまでにもあったことで、珍しくはありません。ただ、“投資デビュー”を謳うには、市場とのタイミングが合わなかったようです。一方で今日のような相場だからこそ却って、誌面にあるような派手な言葉に踊らされずに、冷静な判断ができるかも知れないですね。
AERA(7月9日号)中吊り広告

AERAが株式投資を取り上げることは、これまでにもあったことで、珍しくはありません。ただ、“投資デビュー”を謳うには、市場とのタイミングが合わなかったようです。

誌面の内容は「長期投資」を紹介する記事もあるため、短期の株価変動に一喜一憂するものではありませんが、それもある程度の投資知識を持っていればこそ。これから投資デビューを果たそうという人にとっては、今日の日経平均の急落は投資への不安でしかありません。

誌面はまた、長期投資だけでは面白さに欠けてしまうため、読者の興味を惹き付ける言葉を散らべています。

例えば「爆騰中」や「FX自動売買」「寝ながら小遣い稼ぎ」などがそれです。常識で考えれば分かるうまいお金の話も、損得が絡むと判断力が鈍ってしまうものです。

今日のような相場だからこそ却って、誌面にあるような派手な言葉に踊らされずに、冷静な判断ができるかもしれません。

2018年7月1日日曜日

三浦しをんさんの新刊。タニジュン先生でオダサク賞? って


こんにちは。ひとりです。

本を週末に読みました。

あの家に暮らす四人の女
著者名:三浦しをん
出版社:中央公論新社
販売開始日:2018年6月22日

同作は、織田作之助賞受賞作です。崎潤一郎の「細雪」にオマージュを表した小説で、舞台は本家関西から東京・杉並の洋館へ。また4姉妹ではなく、2人は母娘、2人は他人という女性4人の共同生活が描かれています。

単行本が2015年7月に発売されており、購入したのは文庫本です。同作は、織田作之助賞受賞作です。(第32回、2016年)

谷崎潤一郎の「細雪」にオマージュを表した小説で、舞台は本家関西から東京・杉並の洋館へ。また4姉妹ではなく、2人は母娘、2人は他人という女性4人の共同生活が描かれています。

「タニジュン(谷崎潤一郎)先生でオダサク(織田作之助)賞? って一瞬混乱したんです」。とは受賞の一報を受けた三浦さんの感想です。


打ち込む人々をテーマにした作品が多い


三浦さんの著書には、仕事を始め、ものごとに打ち込む人々をテーマにした作品が多いように思います。例えば「神去なあなあ」や「舟を編む」などがそうでしょうか。映画化されているものもあり、先の2作品もそうです。

また小説以外にエッセイも好きで、『三浦しをんの「ふむふむ」』もその1つです。

新潮社から発行されていた文芸雑誌「yom yom(ヨムヨム)」に連載されていました。女性が仕事に打ち込む様子を、三浦さんがインタビュー形式で紹介する企画です。文庫でも発売されているようです。

新潮社から発行されている文芸雑誌「yom yom(ヨムヨム)」に連載されていました。

三浦しをんの「ふむふむ」。新潮社から発行されていた文芸雑誌「yom yom(ヨムヨム)」に連載されていました。女性が仕事に打ち込む様子を、三浦さんがインタビュー形式で紹介する企画です。文庫でも発売されているようです。

女性が仕事に打ち込む様子を、三浦さんがインタビュー形式で紹介する企画です。文庫でも発売されているようです。

・ふむふむ ― おしえて、お仕事!― | 新潮社
15職種16人の働く女性に直撃取材! 妄想炸裂、物欲爆発 ♡ ゆかいなお仕事人生探訪記。あなたがなりたかった職業は何ですか。靴職人、お土産屋、動物園飼育係、フィギュア企画開発、漫画アシスタントにフラワーデザイナー。夢を叶え、技能と情熱をもって働く15職種16人の女性に、作家が直撃インタビュー。時に持ち前の妄想力を炸裂させ、時にキレキレの自己ツッコミを展開し、時に物欲の鬼と化しながら、聞き取った素晴らしき人生の物語。さあ皆でレッツ“ふむふむ”!

2018年6月29日金曜日

我慢の中で、3月決算企業からの配当金が、市場参加の励みに


こんにちは。ひとりです。

日経平均株価の終値は29日、前日比34円12銭(0.15%)高の2万2304円51銭でした。

2018年6月29日

円相場は17時時点、1ドル=110円63銭近辺と、前日の同時点に比べて29銭の円安・ドル高です。28日の米株式相場の上昇を受けて、また米中貿易摩擦への懸念はくすぶったままですが、過度な懸念が後退したことが一因となって、低リスク通貨とされる円に売りが入りました。

私の持ち株の損益比率は、前日比 -0.2%です。前場に2%以上下げた銘柄も後場になると盛り返し、なんとか 1%安に留まりました。配当権利落ちで27日に値を下げた銘柄が、その値を徐々に戻しています。

昨年6月30日からの日経平均株価の値動きを見ると、年末から2月までの堅調な値動きに反して、2月から4月が軟調に、また4月から盛り返すかと思いきや、その勢いは5月中旬まででした。

2017年6月30日~2018年6月28日

23,000円以上の終値からは5月21日以来、遠ざかったままです。我慢の相場が続きますがそんな時、3月決算企業からの配当金が入ると、市場参加の励みになります。

2019年はホテルの取り合い。大阪 G20サミットと株主総会


こんにちは。ひとりです。

3月期決算企業の株主総会が28日、ピークを迎えました。3月期決算企業の30.9%にあたる725社が昨日、総会を開催しています。(東京証券取引所)

通勤途中の駅やオフィスビルの前には、社員が立ち、株主総会の開催場所を案内する看板を掲げる様子が見られました。

株式投資をするまでは、見向きもしなかった風景が、株式投資を始めてから、妙に目にとまるようになりました。総会の案内もその1つです。

株主総会への出席は、平日とあって難しいです。また、おみやげを廃止した企業は、総会に出席する株主が大幅に減ったようです。三菱商事や東洋紡、ワコールHDなどが今年からおみやげを廃止しています。

上場企業のIR室に勤める方に話を伺ったことがありますが、平日の総会に出席する人の大半が年配の方だそうです。その現状は容易に想像できます。

株主総会の案内冊子を見ると、開催場所の多くは有名ホテルです。宴会場などの設備や接客の水準からホテルが選ばれているようですが、大阪市で開催される株主総会の場合、ホテルでの開催には来年、課題がありそうです。


ホテルの取り合い。G20サミットと株主総会


主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の開催まで1年となりました。日本で初めて開催されるとあって、会場に予定されている大阪市住之江区の国際展示場「インテックス大阪」周辺の警備視察が話題になり始めました。

来年の株主総会が集中する日とG20サミットの開幕日が重なるため、総会の開催場所が課題になっています。株主総会は毎年、同じ会場で開催することが多く、例えば先のホテルで開催する場合は、総会の1年前には予約を済ませておく企業が少なくありません。

G20サミットの会場に予定されている大阪市の宿泊施設は、約5万3千室(17年3月末時点、厚生労働省)ありますが、設備水準や警備から規模の大きなホテルが中心となるのは避けられません。

G20で各国の代表団が使うホテルには、警備上の理由から施設の貸し切りや一般客の出入りを禁止する措置が取られることが考えられます。

G20サミットは最大、1日3万人の宿泊を見込んでいます。三重県で2016年、主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)が開催されましたが、その際は1日最大2万人、準備期間を含めれば延べ約38万3千人が、愛知県内を含む18市町の約300施設に宿泊しました。それを踏まえての、G20サミットの見込み数値です。


株主総会の開催場所は、企業の企画力の見せ所


株主総会の開催場所に必要な条件は何でしょうか。例えば収容人数、警備、交通の便などが挙げられます。もちろん他にもあるでしょう。

開催可能な条件に当てはまる施設といえば、大学がその1つではないでしょうか。試験会場や講演会で学生以外にも施設が開放されているのは周知です。大学を株主総会の開催場所に利用できないでしょうか。もちろん企業側の利点だけでなく、大学側、学生側にも利点があります。

投資教育に力を入れる教育現場にとってみれば、現実の株主総会はまたとない機会です。株式投資を投機と誤解するのは、知識不足からくるもので、学生が早い段階から知識を身に付ける良い機会になると思います。

もちろん多々の制限はあるでしょうが、それをこなしていくのも、その企業の企画力、運営力を推し量る1つになると思います。企業発信のニュースリリースよりも、話題性、社会性があると判断されてニュースに取り上げられることの方が余程、企業の認知、広告効果が高いです。