2021年2月1日月曜日

アクティブETFのARK社。パッシブ主流のETFにあって好成績


こんばんは。ひとりです。

ETF(上場投資信託)といえばパッシブ(インデックス)運用が主流ですが、そのなかにあってアクティブ運用のETFに今、注目が集まっています。例えばARK社が運用する5つのETFもそうです。

ARK社が運用するETFは現在5つあります。

  • (ARKK)ARK Innovation ETF
  • (ARKQ)Autonomous Technology & Robotics ETF
  • (ARKW)Next Generation Internet ETF
  • (ARKG)Genomic Revolution ETF
  • (ARKF)Fintech Innovation ETF

それぞれの組入銘柄を見ると、アクティブ運用ならではの(特定銘柄への)こだわりが見えます。(2021年1月29日 時点)

(ARKK)ARK Innovation ETF
  • TESLA INC(TSLA)… 9.56%
  • ROKU INC(ROKU)… 6.71%
  • TELADOC HEALTH INC(TDOC)… 5.24%
  • SQUARE INC - A(SQ)… 4.63%
  • CRISPR THERAPEUTICS AG(CRSP)… 4.42%

(ARKQ)Autonomous Technology & Robotics ETF
  • TESLA INC(TSLA)… 10.65%
  • MATERIALISE NV-ADR(MTLS)… 5.06%
  • BAIDU INC - SPON ADR(BIDU)… 4.34%
  • TRIMBLE INC(TRMB)… 4.34%
  • DEERE & CO(DE)… 4.28%

(ARKW)Next Generation Internet ETF
  • TESLA INC(TSLA)… 9.50%
  • TELADOC HEALTH INC(TDOC)… 4.30%
  • ROKU INC(ROKU)… 4.09%
  • SQUARE INC - A(SQ)… 3.89%
  • GRAYSCALE BITCOIN TRUST BTC(GBTC)… 3.71%

(ARKG)Genomic Revolution ETF
  • TELADOC HEALTH INC(TDOC)… 7.97%
  • TWIST BIOSCIENCE CORP(TWST)… 5.61%
  • PACIFIC BIOSCIENCES OF CALIF(PACB)… 5.40%
  • EXACT SCIENCES CORP(EXAS)… 3.98%
  • REGENERON PHARMACEUTICALS(REGN)… 3.82%

(ARKF)Fintech Innovation ETF
  • SQUARE INC – A(SQ)… 9.06%
  • TENCENT HOLDINGS LTD-UNS ADR(TCEHY)… 4.94%
  • ZILLOW GROUP INC - C(Z)… 4.19%
  • MERCADOLIBRE INC(MELI)… 4.01%
  • INTERCONTINENTAL EXCHANGE IN(ICE)… 3.92%

またFintech Innovationには、日本からZ HOLDINGS CORP(4689)が2.17%、BASE INC(4477)が1.11%組み込まれています。

  • Z HOLDINGS CORP(4689)… 2.17%
  • BASE INC(4477)… 1.11%

肝心の成績ですが、(ARKK)ARK Innovation ETFの場合、2020年3月頃からの上昇具合が際立ちます。

2021/02/02

TESLA INC(TSLA)を始め、組入上位銘柄が軒並み上昇した結果です。

いずれのETFも現在、私が利用している証券会社では購入できません。その理由は、金融庁に「外国投資信託に関する届出」がなされていないためです。


同社は日々の情報発信にも力を入れており、CEOが取材に応じる様子がYouTubeに挙がっています。

ARK社CEOキャシー氏が語るテスラの展望と2021年期待銘柄 ハッチ(岡元兵八郎)の米国株マーケットセミナー(2021/01/28)



Senate Impact, Upcoming Earnings, Innovation | ITK with Cathie Wood(2021/01/09)



※ 追記(2021/02/05)

【全編公開】岡元兵八郎(ハッチ)によるキャシー・ウッド氏の独占インタビュー(2021/02/05)


2021年1月31日日曜日

S&P500だけが全てじゃない。IJR、VXFで中・小型株へ分散


こんばんは。ひとりです。

米国ETFへの投資額を徐々に増やすことで、成長が“続かない”日本市場からの脱出を図っています。米国ETF、米国株を学ぶ時間を日々作って、この先も続く投資生活を振り返った時に、今年がその転換点だったと言えるようにします。手始めにまず、投資商品を増やしました。現在保有するETFの特性を考慮して、それを補完する商品を選びました。

  • バンガード・米国エクステンデッド・マーケットETF(VXF)

VXFは米国の中・小型株の指数に連動するETFで、S&P500銘柄を除きます。過去3年間の標準偏差(値動きの幅)は25.39と、保有するVTIの19.68、VIGの16.41と比較しても高い数値です。

標準偏差(過去3年間)
  • VXF … 25.39
  • VTI … 19.68
  • VIG … 16.41

つまり価格が大きく上がることも、大きく下がることもあるということです。同商品の投資セクターはテクノロジー25%を始め、ヘルスケア16%、資本財13%と続きます。また突出銘柄はなく、幅広い業種の3303銘柄に分散投資されています。2020年11月末の組入銘柄を見ると、Tesla Inc.(TSLA)が6%と最も高いですが、2020年12月31日時点の組入銘柄を確認すると、同銘柄がS&P500に組み入れられたことでVXFからは現在除外されています。代わって上位にはSquare Inc. やUber Technologies Inc. 、Zoom Video Communications Inc. Class A、が挙がっています。

VXF組入銘柄上位(2020年12月31日時点)です。上位10銘柄の組入比率は約7.6%と分散が効いています。

  • Square Inc.(SQ)… 1.22%
  • Uber Technologies Inc.(UBER)… 1.03%
  • Zoom Video Communications Inc. Class A(ZM)… 0.97%
  • Snap Inc.(SNAP)… 0.66%
  • NXP Semiconductors NV(NXPI)… 0.64%
  • Blackstone Group LP(BX)… 0.63%
  • Twilio Inc. Class A(TWLO)… 0.62%
  • DocuSign Inc. Class A(DOCU)… 0.60%
  • Lululemon Athletica Inc.(LULU)… 0.59%
  • Workday Inc. Class A(WDAY)… 0.59%

VXFを加えたことで保有する米国ETFは現在、5商品になりました。

  • VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケット ETF)
  • VYM(バンガード・米国高配当株式 ETF)
  • IJR(iシェアーズ・コア S&P 小型株 ETF)
  • VIG(バンガード・米国増配株式 ETF)
  • VXF(バンガード・米国エクステンデッド・マーケット ETF)

2020年12月31日 時点


S&P500は成長途上の中小企業群が除外されている


米国市場が上昇を続ける中で、インデックス投資の代表格であるS&P500指数に連動する商品に注目が集まっています。私も同インデックス商品(投資信託)をiDeCo口座で運用しています。ただ今日のインデックス投資を見ると、S&P500だけが全てではないと感じます。S&P500は成長途上にある何千もの中小企業群が除外されているためです。

例えば小型株の2020年末からのパフォーマンスは、S&P500に組み込まれる大型株のそれを上回っています。米国市場の推移を見ると、総じて小型株のパフォーマンスが大型株を上回ってきました。分散投資の観点からも投資するインデックス指数はS&P500だけでなく、広範で米国全体を包括する指数、例えば、ラッセル3000やウィルシャー5000、CRSP USトータル・マーケット指数(VTIのベンチマーク)に連動する商品に投資することも提案できます。

IJRとVXFは中・小型株に広く分散投資する目的で保有しています。IJRはS&P スモールキャップ600指数をベンチマークにして681銘柄に分散投資されます。投資セクターは、資本財17%、金融16%、一般消費財15%と続きます。経費率は0.06%と日本の投資信託や、米国の同指数に連動する商品と比べても低いです。(2021年1月29日時点)


中・小型株への分散投資は、市場リターンよりいくぶん高く


IJRやVXFのような中・小型株に広く分散投資した商品の長期平均リターンは、市場全体のリターンよりいくぶん高くなる傾向があります。これは先にも紹介した通りですが、ただ常に市場平均を上回っているわけではありません。現に保有しているIJRの成績は去年、年末にかけての上昇までは大型株に負け続け、一時的であっても大きな含み損を抱えました。中・小型株への投資は、そんな状況下にあっても持ちこたえる精神力が必要です。私にその精神力があったかどうかは別にして、少額を数年間、つみたてて投資してきたことが救いになったことは間違いありません。

リターンを高めるためにはより高いリスクを取らなければ叶いません。またリスクは投資期間に依存することもよく知られています。株式を長期間保有し、一度買ったら多少の価格変動があっても我慢して持ち続ければ、リスクの全部ではありませんが、かなりの部分を減らせます。それは個別株よりもETFならなおさらです。

2021年1月27日水曜日

年率15%を高いと見るか、手頃ととるか。株式投資とリボ払い


こんばんは。ひとりです。

食費や日用品の買い物で私はクレジットカードを利用しています。現金に触れる回数は今や週に一度あるかないか、パン屋や八百屋などの個人商店で買い物をする際や、公共料金の振り込みなどに限られます。

クレジットカードを利用すると、つい使い過ぎてしまうといった指摘もありますが、私の場合は当てはまりません。使用金額を日々把握、管理しているからです。クレジットカードは自己管理さえできていれば現金よりも便利で安全です。

そのクレジットカードの更新が先日ありました。更新案内を見るとリボ払い機能が使わなくても含まれており、その手数料率(実質年率)15%の高さに驚くばかりです。リボ払いとは毎月定額の支払いで済む便利さを謳ったサービスですが、私は使うつもりがありません。15%の手数料率を高いとみるか、手軽に利用できると見るかは人それぞれでしょうが、株式投資で年15%を儲ける難しさを考えれば避けたいものです。

ちなみにお金の借り入れの上限金利は、その借り入れ金額に応じて年15%〜20%と法律で決められています。

上限金利
  • 元本が10万円未満のとき … 年20%
  • 元本が10万円以上100万円未満のとき … 年18%
  • 元本が100万円以上のとき … 年15%

会社では融資を受けて設備投資や事業拡大に充てることが当たり前に行われていますが、いざそれが個人となると避けたいものです。もちろん信用取引もそうですが、それは自宅や車を保有しておらず、ローンを組んだことがない者の感覚でしょうか。

2021年1月26日火曜日

これもDX。令和2年分の確定申告(還付申告)をe-Taxで提出


こんにちは。ひとりです。

令和2年分の確定申告(還付申告)を、国税庁の確定申告書等作成コーナーを利用してe-Taxで提出しました。e-Taxは2種類の提出方法があり、私はID・パスワード方式を利用しました。もう一方のマイナンバーカード方式は、マイナンバーカードと、それを読み取るICカードリーダライタが必要です。

e-Tax
  • ID・パスワード方式
  • マイナンバーカード方式

ID・パスワード方式だと税務署で発行されたID・パスワードを利用して手続きができます。手続きにマイナンバーカード及びICカードリーダライタは不要です。ただし、税務署へ各種証明書の郵送が完全に不要になるかといえばそうではないようです。提出書類は人それぞれで、「申告書等送信表(兼送付書)」に別途提出(郵送)が必要な一覧が案内されますので、それに従って書類を用意します。

また提出省略書類についても注意が必要です。確定申告時には提出が不要であっても後日、税務署から提出を求められることがあるようです。提出省略書類の保存期間は法定申告期限から5年間です。

昨年分は同様に、国税庁の確定申告書等作成コーナーを利用してPDFを作成し、それを印刷して郵送しました。今年のe-Taxで済ませた分と比較すると印刷枚数が減っただけのように思いますが、ID・パスワードを発行する際に伺った税務署員の話によると、還付金処理の手続き完了が、e-Taxで提出するほうが早くなるそうです。些細なことですが、これもDX(デジタルトランスフォーメーション)の一つでしょうか。


2020/12/05
e - Taxの利用案内が税務署から届きました。e - Taxはネット上で確定申告ができる(書面提出が不要になる)システムです。

2021年1月24日日曜日

iシェアーズのブラックロックも。金融市場で広がるESG投融資


こんばんは。ひとりです。

私が保有する米国ETFのセクター割合が昨年2020年末に更新されています。

  • バンガード・トータル・ストック・マーケットETF (VTI)
  • バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
  • iシェアーズ・コア S&P小型株ETF(IJR)
  • バンガード・米国増配株式ETF (VIG)

2020年12月31日 時点

4商品の中で上昇率が高いのがVTIとIJRです。また思うような成績を残せていないのがVYMです。VTIのテクノロジーセクター割合の高さ、VYMの金融セクター割合の高さが、各々の成績を左右しているのでしょうか。保有する商品が全て同じ値動きをしていたのではリスク分散になりませんので、セクターの組入割合を見て投資するのも一つの方法です。


iシェアーズのブラックロックも。市場で広がるESG投融資


金融市場では環境や社会課題への配慮を評価する「ESG(環境・社会・企業統治)」に注目した投融資が広がっています。米国ETFにもESGをテーマにした商品があります。ブラックロックの「SUSA」 です。 

  •  iシェアーズ MSCI米国ESGセレクトETF(SUSA)

同商品の2020年の騰落率は24.64%でした。組入セクター割合を見るとテクノロジーが30.81%と突出し、それにヘルスケアセクターの13.43%、金融の9.63%が続きます。(2021年1月21日時点)

組入上位5銘柄は下記の顔ぶれです。ESGだからといって銘柄に目新しさはありません。やはり、利を上げているからこそESGにも目が向くのでしょう。

  • APPLE INC(AAPL)
  • MICROSOFT CORP(MSFT)
  • ALPHABET INC CLASS A(GOOGL)
  • TESLA INC(TSLA)
  • ACCENTURE PLC CLASS A(ACN)

ブラックロックはまた、リスク管理ツールに気候変動の要素を盛り込み、温暖化や異常気象から生じる損失も予測できるようにするなど、脱炭素時代への移行を進めています。

米企業の取り組みでは他に、米ゼネラル・モーターズ(GM)が1月8日、57年ぶりに企業ロゴを変更すると発表しました。「gm」の「m」の文字が電気プラグを模したデザインになっています。企業ロゴの変更はこの点からも分かるように、電気自動車(EV)の本格展開に合わせた企業イメージの刷新のためです。同社は2025年までに世界で30車種のEVを投入し、EVと自動運転技術に270億ドル、約2兆8000億円を投資する計画を打ち出しています。